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2022年 09月 06日 火曜日

報告を聞いて、その落成を目にする日まで私も元気でいたいものだと、そう思ったのは… 既に新聞報道もされいる、市役所2号館の再整備事業だ。

事業の落札者が決定したのは、8月の終わり。それまでの、今年1月に解体された2号館は、築63年だった。27年前の阪神淡路大震災で、8階建てだったその真ん中の6階部分が押しつぶされたのを、建て直す余裕がなく、上を撤去して使い続けてきた庁舎だ。ずいぶんと長い間頑張ってもらったが、漸く役目を終えられた。よく保ってくれたと、本当に感謝している。

新たな2号館は、令和10年度の完成を目指して、現在建設中だ。地上24階・地下2階。高さ約125mで、延床面積約7万3000㎡の巨大なビルの最大の特色は、市の庁舎としてだけの運用ではないことだ。

国際的なブランドの高級ホテルを誘致するべく18,100㎡を用意しているし、商業施設に2,700㎡、さらに市民がいろいろな会合とかパフォーマンスやコミュニティーを行なう場として570㎡を計画している。今ある1号館が30階で、こちらは24階なのだが、天井を高く取ったり空間に余裕をもたせたりしているから、あまり変わらない高さになるのではないか。

そんな2号館の大工事の事業者は、オリックス不動産株式会社を代表企業として、阪急阪神不動産株式会社、関電不動産株式会社、大和ハウス工業株式会社、芙蓉総合リース株式会社、株式会社竹中工務店、安田不動産株式会社の7社に、協力企業として株式会社日建設計を加えた8社で決定した。各社が一丸となって、神戸市の新たなシンボルを築造してくれるというわけだ。ちなみに、落札価格は109億9926万7400円。私は、どうせならこの建物には、従来の1号館や2号館という呼び名ではなく、神戸らしい、粋な名前を付けるべきだと思っている。
完成予想パース

落成予定前年の令和9年には、雲井通5丁目にバスターミナルビルが。その翌年、令和11年には三宮駅前再開発事業が完成する予定だ。今から6~7年後の神戸市の中心部は、見違えるほど変わっているだろう。

神戸市の計画では、歩行者空間を広く取り、車を中心部から迂回させることになっている。人々が街の中心空間で楽しめるよう『人間本位』を目指しているからだ。他のどこにもない特色で、予定通りに完成すれば、とても良い街になると思う。皆さん元気で、その「良い街」をともに目にしようではありませんか。
完成予想パース