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2022年 08月 16日 火曜日

私が、「できれば、今回のようなコンサートを継続的に行って、ピアノの稼働率を上げ、現在は令和5年3月31日となっている貸出し期間が延長されるように、頑張りたい」と… そんな思いを込めて御影公会堂でスピーチに立ったのは、お盆の最中の8月14日。午後2時から開演されたクラッシック音楽会でのことだ。

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地元の御影と御影公会堂を愛する眼科医の山中昭文先生の御一家が揃って音楽愛好家で、「御影公会堂は、演奏会に適した素晴らしい公会堂なのに、備えられているピアノがふさわしくない」と、私に何度も訴えておられた。私も当局にお願いして、漸くスタインウェイのピアノが来ることになったのは前にも書いたが、それを契機に、御影公会堂で「音楽会をやろう!」と有志が盛り上がり、このコンサートが催されたのだ。

御影公会堂は、建設されて以来戦禍や阪神淡路大震災を乗り越え、80年になる。ある時には幼稚園に、またある時は結婚式場に。そして、避難所やワクチン接種会場へと、時に応じて姿を変えつつ、普段は、人々を結ぶコミュニティーの場として、この街にあり続けている。野坂昭如著『火垂るの墓』で全国的に有名になったし、加納治五郎先生のコーナーも開設される等、人々の平和の館でもある。

それだけに、『平和を願う』と銘打って行われた同時開催の『「命のひまわりの絵」絵画展』も大成功。ウクライナから神戸に避難してきた17人も無料招待されたコンサート会場は満席で、演奏も実に見事だったらしい … というのは、私には音楽の事はよくわからないから。隣席の小原副市長や、宮道文化スポーツ副局長は、大きな拍手を繰り返していた程。中には、息が詰まるぐらいの感動を得た、という方もおられた。

なにしろ、ピアノ 釈迦郡洋介、チェロ 渡邉辰記、バイオリンが中田潔子という、錚々たる豪華メンバー。この御三方のコンビネーションは、素人の私にもわかるほど素晴らしかった。ちなみに、中田潔子さんは、主催者の山中先生の義姉にあたられる。

ラヴェルやピアソラの曲など、平和にちなんだ曲目が奏でられ、その調べに、楽しく、心豊かな時間を過ごした、平和が実感できた一日だった。
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