
御影公会堂は、建設されて以来戦禍や阪神淡路大震災を乗り越え、80年になる。ある時には幼稚園に、またある時は結婚式場に。そして、避難所やワクチン接種会場へと、時に応じて姿を変えつつ、普段は、人々を結ぶコミュニティーの場として、この街にあり続けている。野坂昭如著『火垂るの墓』で全国的に有名になったし、加納治五郎先生のコーナーも開設される等、人々の平和の館でもある。
それだけに、『平和を願う』と銘打って行われた同時開催の『「命のひまわりの絵」絵画展』も大成功。ウクライナから神戸に避難してきた17人も無料招待されたコンサート会場は満席で、演奏も実に見事だったらしい … というのは、私には音楽の事はよくわからないから。隣席の小原副市長や、宮道文化スポーツ副局長は、大きな拍手を繰り返していた程。中には、息が詰まるぐらいの感動を得た、という方もおられた。
なにしろ、ピアノ 釈迦郡洋介、チェロ 渡邉辰記、バイオリンが中田潔子という、錚々たる豪華メンバー。この御三方のコンビネーションは、素人の私にもわかるほど素晴らしかった。ちなみに、中田潔子さんは、主催者の山中先生の義姉にあたられる。
ラヴェルやピアソラの曲など、平和にちなんだ曲目が奏でられ、その調べに、楽しく、心豊かな時間を過ごした、平和が実感できた一日だった。


Yasui が 13:52:40に分類 神戸の文化・スポーツ で書きました。