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2022年 08月 09日 火曜日

コロナウィルスの第7波が猛威をふるう中、冬を越した我が家のベランダのハイビスカスが、この土日にまた、一輪ずつ続いて咲いてくれた。ピンクの… 見事な大輪は、「そう落ち込むな。私がついている」と、頼もしい笑顔を見せてくれているかのように思える。というのも、医療現場の逼迫が身にしみるからだ。

抗原検査テストプレート
すでに公表されているように、神戸市健康局は新型コロナ感染症第7波の対策として、抗原検査キット・薬剤の無料配布を8月4日から行っている。これは、高齢者など重症化の恐れがある方の受診を最優先するためで、まず、重症化リスクの低い20歳代の方たちへの配布を先行している。今後は、30歳代以上の世代にも順次拡大していく予定で、良い政策だと思う。

だが、残念な点がある。この抗原検査キットは、国から県に、県から市へ配布されることになっている。つまり、配分権が県にあるのだ。もちろん、公平にやって下さっているのだが、人口密集地や昼間人口等を考慮しているのか、単に人口割なのかといった部分が、分からない。神戸市のような150万人もの人口規模を県に当てはめると、57都道府県の中で24番目になる。ちなみに、25番目は沖縄県だ。

この規模にふさわしく、直接のパイプを国との間に持ち、情報をやり取りしつつ政策を進めるべきだと、何度も何度も国へ訴えているが、少しも変わらない。国会議員はどう思っておられるのか、聞いてみたい。

結局、神戸市に配分のあったキットは13万個。そんな数では、150万の市民に到底足りないから、市は、配布の倍以上の20万個を購入する手配をして、頑張っている。つまり、33万個が神戸市民のために使えるのだ。

県は一挙に配布したので、手持ちがなくなったと聞く。悲しい話だが、無制限に出すと、人によっては予備のつもりで何個も請求し、本当に必要な所へ行き渡らなくなってしまう恐れがある。だから、神戸市のやり方は良かったと思う。

8月7日には久しぶりで難病の会に行ったのだが、その直前の正午頃だっただろうか、知人から「12歳の子供が発熱し、咳が出て困っている」と連絡が。「どこで検査するのかも分からず、助けてほしい」と言うので、すぐ子供緊急センターをご案内した。さらに、82歳の某社長からは、「肺炎の疾患があるのに、コロナ陽性になった。咳が続いて心配だ。病院かホテルで治療したいが、どこに頼めばいいか」と助けを求められた。感染が広がる一方なので、まるで、市会議員が駆け込み寺のようになっているのだ。

この週末土日で、そうした相談が4件もあった。信頼に応えるべく懸命に頑張ったが、まず、電話がつながらない。開いている病院も少なく、何にもしてあげられない。たまたま繋がった電話で頭を下げて、依頼人のことをお願いした。市会議長でもそんなふうで、扱いだってけんもほろろだ。

写真
今の医療現場はどこも戦場なのだから仕方がないが、こんな事態には早く終わってほしいと、つくづく思う。

そんな時、ハイビスカスの励ましに、「どの議員も頑張っていて、私も同じだ」と心の中で答えて、力が湧き上がってくるのを感じたのだった。
抗原検査キット
抗原検査キット内容