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2022年 07月 08日 金曜日

気配りと機転が利く市長でよかったと、本当に思ったのは… 7月3日日曜日の、新中央区役所・中央文化センターの完成記念式典でのこと。私も議長として、祝辞とテープカットの役目を仰せつかった。

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私はまず、中央区が神戸市の顔であり、中心であり、エンジン部分である事。さらには、兵庫県の中心であるこの地に、12階の立派な新庁舎が建てられた事を寿(ことほ)いだ。ちなみに、建物は2~8階部分が区役所で、1階と9~11階が文化ホールとなっている。12階は設備機械室や倉庫などで、残念ながら非公開だ。次いで、

「このプロジェクトは、なんと久元市長が初当選した1年目の2013年に、三宮都市改造…というより、神戸を大きく変える決心をしたところから始まった。議会に相談してこられたので、もちろん議会もその熱意に賛成して、未来都市創造委員会を立ち上げた。市と議会が共に案を出し合い、多くの区民・市民のご意見を頂戴しながら、こうして結果が出せたのは、素晴らしいと思う。
他にも、阪急デパートとJR三ノ宮駅の間の車道を狭め、車には遠慮してもらって歩道を広げ、人々が集い憩える街にした。おかげで、街のあちらこちらで、バンドの生演奏やストリートパフォーマンスが行なわれたりするのが楽しめる。周辺の都市から人々が集まる、『余裕のある空間』を大切にする神戸。こんな、他所ではできない人間都市を実現させるには、1000億円くらいの総予算がかかってしまうかもしれない。まず、その第一歩としてのこの建物が、区民を始めあらゆる人々に長く愛され、快適に活用してもらえるように期待してやまない」

というように、そうした様々な思いをスピーチで語った。

式典には、多くの国会議員や市会議員が参加していた。スピーチの後、我らの安達団長から「良いスピーチだったけれど、『地元の木材』を使った建物だと紹介してくれれば、満点だったのに…」とチクリと言われ、なるほど、もっと足元も見なければと反省しきり。

一方、私も「せっかく出席してくれたのだから、国会議員ぐらいは紹介しないと」とこぼしていたら、なんとなんと、久元市長自らが、国会議員をご紹介くださった。気配りと機転が利く市長で、よかった。

当日は、地元関係者ら約70人が、招かれて広場や屋外デッキ、広い待合スペースなどを内覧した。実際の業務は19日から始められるが、印鑑登録や母子健康手帳、国民健康保険といった手続きで、スマートフォンなどから窓口利用の事前予約ができる。「待ち時間を減らし、利用者の使い勝手が良くなるように考えて設計した」と市長。一番大事な市民に、しっかり気配りされた施設の誕生だった。
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