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2022年 05月 31日 火曜日

私も議員団のひとりとしてご案内を頂き、出席したのは… 5月29日に御影公会堂で催された、『くらしの防災講演会2022』。午後一時から四時の講演で、公会堂の入口にはたくさんの職員らが立ち並び、まるで要人が来るかのような雰囲気。聞けば、駐車場もすべて押さえられていたそうで、コロナの関係で来場者も抑えていたようだ。

パンフレット(六甲砂防サイトのPDFへリンク)
私は次の予約があり、大切な、京都大学大学院工学研究科都市社会工学 藤井 聡 教授の講演を学べず残念だったが、人に聞いたり、事前にパンフレットで学んだりしたところでは砂防の話しが中心で、昭和13年の阪神大水害の後、六甲山系に500基にものぼる砂防ダムを建設した結果、平成30年には、昭和13年の雨量と同じ雨が降っても神戸市民は守られた、とお話しになったようだ。

実は私もかつて、同じ趣旨で、平成30年7月豪雨での広島や岡山のような土砂崩れや浸水から、困難の中にあっても東灘区民を守って下さった六甲砂防事務所や、市・県の行政側に、市民と議会が感謝する会を持とうと考えて東灘議員団に計り、すべての党の議員のご賛同を得て、各方面に働きかけても下さって、2019年6月29日に東灘区民センターうはらホールで「くらしの防災フォーラム」を催し、500人を超える人々が集った。この時のことは、当ブログの「党派を超えて防災シンポ」に記している。

今回のシンポジウムは、私たち東灘議員団のやった防災フォーラムからさらに進化して、神戸市全体として盛山議員が呼び掛けてやって下さったと想像し、感謝している。だが、それならもっと一般市民に呼びかけ、二階席も埋めるよう議員団としても協力したかったと思う。もっとも、今回も党派を超えて働けていたのは、良かった。

市民と議会が行政に感謝する機会をつくり、防災意識が醸成されれば、砂防ダム建設への理解も進むだろう。そうなれば、行政の地道な苦労も報われるというものだ。つまるところ、行政が市民に防災について教えることも大切ではあるが、さらに良いのは、防災について市民と一体化し、命と幸福を守るために行動する事だ。

そのための啓蒙運動を、東灘区が起こすべきだ。昭和13年・36年・42年の「昭和の三大水害」と阪神淡路大震災で最多の死者を出し、平成30年の大降雨でも被害を大きく受けた東灘区民こそが、防災のシンボル区として立ち上がるべきだ。その意味において、今回の防災フォーラムを高く評価したい。だが、もし次回があるのなら、是非、質疑応答の時間も取っていただきたい。その機会があってこそ、防災について市民と行政が一体となる、そのボタンの一つがかかるのだから。