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2022年 05月 27日 金曜日

第1回が行なわれた当時、私は市会議長だった。友人だった須磨区選出の故 さきもと祐治議員が… 「代表質問で、当局に提案して実現した」と自慢していたのを懐かしく思い出したのは、神戸マラソン。

当時、神戸マラソンをやるに当たって、大きな目的の一つが、震災復興の神戸と兵庫県が復興した姿を、全国の人々にご覧頂きたいとの事だったので、私は、最大の死者を出した東灘区と灘区をコースに入れるよう主張したが、聞き届けられなかった。今もって、東灘・灘区では、神戸マラソンに関心を持つ人は少ないようだ。

その、神戸マラソンの第10回の募集を6月10日から始める件で、事前に当局から報告・相談を頂いた。親切でありがたいが、中身は、肝心なところが残念でならない報告だった。

二年連続で延期となったから、今年11月20日 日曜日に、三年ぶりで実行されるのは喜ばしいし、参加料が前回の1万9千円から1万6千2百円にと、安くなったのも嬉しい。それに、兵庫県知事が、今回でなく次回からおよそ7000万円位の出金を中止したい旨の発表をしていたが、この件は再検討する事になったというから、ここまでは良い報告だった。

神戸市民も参加者も、立派な兵庫県民が含まれる(第9回の調査報告書によれば、県外が64.6%)、全国区の大会なのだから、市県が一体となってやってほしい。これには、我が安達団長を中心に、自民党神戸市会議員団の声があったのに加え、神戸市出身の県会議員の応援もあったと、お礼を申し上げたい。

さて、ここまでは良いが、神戸マラソンは、東京や大阪・福岡・京都の各マラソンに比べ、メディアの報道は少なく、有名でもない。すでに開催10回を数えるのに、マラソン発祥の地である神戸としては、淋しい限りである。

しかも、今回から、世界陸連「ワールドアスレティックス(WA)」が認定する主要なロードレースの格付けとなる、ラベルレースとしての大会にはならない。つまり、神戸での記録は世界的な公式記録扱いにならず、公認されないので、おそらく著名な走者は来ないだろう。これでは、ますます神戸市民マラソンの格が下がる気がしてならない。

それならいっそ方向を変えて、家族で楽しむマラソンにするとか、各種のスポーツ選手を招待走者として走ってもらうとか、記録抜きの楽しむマラソンとして存続を考えるか。或いは、今から頑張って、東京・大阪・福岡・京都に負けないマラソンにするか、だ。第10回を期に、市民と共に考えてほしいと願う。いずれにしろ、検討会でも追って考えて行かれるようだから、検討委員会のメンバーとともに、あらゆる角度から検討してほしいと思う。