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2022年 02月 18日 金曜日

神戸をフィギュアスケートのメッカにできるか、はたまたその立ち位置を捨てるか… 今は本当大切な時期だと、そう思ったのは、北京オリンピックの中継に見入った、2月17日。

深夜、神戸市出身のフィギュアスケーター、坂本花織選手が銅メダルを獲得された。銀盤に思いをはせながら、良い余韻を感じつつ床に就けた深夜だった。

翌朝、一面で金メダルの高木美帆選手より大きく、坂本花織選手を報じる神戸新聞を見て、まさに地元神戸の皆の気持ちを表して下さっていると、嬉しくなった。

影で支え、応援してこられた御影の鍵田武志・泰子さん御夫婦に電話でお祝いを申し上げると、大喜びしておられ、「皆さんからお電話を頂いて、夜中の二時まで大騒ぎでした」と弾んだ声が返ってきた。

特に、神戸フィギュアスケートクラブの育ての親というべき、上野衣子先生のお嬢さん、平松純子先生が築いて来られた、クラブにまつわる苦労の結果と思うと仰る。その裏で、神戸市のポートアイランドにあるスケートリンクが大きく貢献している。

約33年前、平松純子先生と宮崎市長にスケートリングの増設を何回も陳情したのを思い出した。今、ポートアイランドのスポーツセンターが新しく建設されようとしている。神戸フィギュアスケートクラブの方々は、この新しいスポーツセンターに熱い思いを抱き、できれば観客席を一万人に近づけて欲しいと願っておられる。

このままだと、NHK杯やアジア大会など、大きな大会誘致できないと心配されているのだ。今は、東京・大阪・名古屋・福岡に限られる。日本のフィギュアスケートの有名選手を育てている神戸フィギュアスケートクラブとしては、観覧席が少ないのでは大会の誘致が難しいと訴えておられる。私も、同感である。

ここまで育った神戸フィギュアスケートクラブの、その根を断ち切る事にもなりかねない半端な施設では、駄目なのだ。神戸フィギュアスケートクラブでは、まだまだ未来の有力選手が育っている。メダリストも生んだ神戸ならではの、さすがと言われるリンクこそがふさわしいのである。