慰霊祭は、これからの人々のためでもあるんだと思ったのは…
11年間参加し続けている、東灘区住吉の住之江地区の慰霊祭で。
27年前の阪神淡路大震災後、たくさんの地区で慰霊碑が建ったが、その後、1月17日5時46分に慰霊祭をされている地区は、減っている。
私は今年も、続いている住之江地区の慰霊祭に参加した。コロナ禍から、遺族の方々や地域の方々に声をお掛けしてこそいないが、冷え込む未明の慰霊祭には、40人程の方々が集まっておられた。
この慰霊祭は、住之江地区協議会が主催で、暫く途絶えていたのを、区長に就任された岩本徹区長が、そんな事ではいけないと復活したもの。41名の犠牲になられた地区の仲間に対する、敬意の表れでもあると思う。
隣の御婦人が、「いとこの頭が割れて、血まみれになって地区の人々が救い出して、住吉川病院に担ぎこんだが、その道中で亡くなられた」と、繰り返し繰り返し話して下さった。そして、「もう二度とこんな事が起こらないよう、願っています」と。その気持ちこそが、防災なのだと思った。有難いことだ。
こうして続けていること。それこそが、最大の防災意識の維持向上に通じるのだ。まさに、「継続は力なり」である。