市長が、新型コロナワクチンの3回目接種については、65歳以上の方に、早ければ1月18日から開始すると発表した。この、前向きな姿勢は嬉しい。
だが私は、集団接種会場の選定にあたっては、できるだけ地域のコミュニティーを破壊しないように配慮して欲しいとお願いしていた。岡田ワクチン接種担当局長もよく頑張ってくださり、例えば御影公会堂の接種会場を全面的に東神戸センタービル西棟に移動する等して下さった。
しかし、各区の様子を見ると、まだ灘区文化センターや長田区文化センター等で、市民のささやかな楽しみの場が失われているようだ。もっとも、垂水区文化センターのように三階のみと限定しているところもあって、苦心して下さっているとは思う。
だが、御影公会堂がいつから全面使用できるのかとの私の質問への答えは、「これから指定管理者と相談します」。おおよそ、民間では考えられない悠長さである。記者発表のずっと前から内部ではおよそ分かっていたことだから、いつぐらいを目標に全館使用可能かくらいは、決定できなかったのだろうか。
担当部署や関係者は、本当に地域のコミュニティーを心配して下さっているのか。公会堂の運営の、効率のことばかりを考えておられないのではないか。民間で、できるだけ空部屋を少なくしようと苦労しているのを考えると、残念でならない。
例えば、「おかげで、1月25日から全面使用できるようになりました」とか、「使用できるように頑張っています」等、弾んだ声での回答があると期待したのだが…。
御影公会堂は、およそ二年に渡り市民が全館を使えず、ストレスが増加している状況だった。むろん、オミクロン株の急速な広がりにも鑑み、利用する市民の側にも、クラスターの発生などということのないよう、万全の防疫対策が求められるが。いずれにしろ、こんな時期なので、前にも書いたように、産官学民が共通の敵であるコロナ対策に協調したいものだと思うのだ。とにかく、市民にコミュニティーの場を、早く返してあげて欲しいのである。
市民の利用を待つ、御影公会堂の内部