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2009年 09月 08日 火曜日

いよいよ今日から、平成20年度決算特別委員会が始まった。各方面での論戦が活発になり、幾分民主党の議員がイキイキして見えるように感じるのは、私のひがみだろうか…
私は委員会で、環境局と45分間、論戦を交える予定である。報告は後日。

ここで、私の疑問を一つ。なぜ、市民の方々は議会を傍聴に来てくださらないのか。というのは、イメージが全く違って見える議員がたくさんいるから。例えば、市民に向けては当局を激しく批判しながら、当局向けにはベタベタの議員や、当局に質問を作ってもらう議員、等々。プロが見ればすぐに分かるが、まぁ、いろいろな議員がいる、それはそれで仕方ないかも知れないが…。


▲本会議場で質疑する坊議員
本会議では、我が会派の坊やすなが議員が、6つの議題で90分間市長に質問した。特に彼らしいのは「多世帯家族への政策誘導をせよ」と市長に迫った質問。市長は「確かに神戸市の中でも一人暮らしが20年間で11万人から20万人に増大している。それらに対応する色々な社会装置にお金がかかるし、社会的には弱者が多い事から、審議会で検討はする」と答えていた。

もうひとつ、彼らしかったのが「早寝・早起き・朝ごはん」を市民に推進するよう市長に提言したこと。市長も同意した。彼は人間の絆を大切にして、しかも仏教を通じて社会規範を目指している。人間社会を豊かにしようとしている。隣に座っている平野団長が「なかなか、いいね〜。彼らしい考えで今後深めていってほしい」と私に話しかけた。私も同感である。予算のゴタゴタしたことも大切だが、ある種のさわやかな質疑であった。

後は、新型インフルエンザ対策で神戸市医師会の川島龍一会長の論じている課題。秋の第二波に対し、各区3か所ずつほど高熱センターを造って、疑わしい患者について広義の医療トリアージ(患者を振り分ける対応)をするべきとの質問に、市長は検討していくと答弁した。

かつて私がこの問題を当局に正した時は、いろいろな学者の説を出して、拒否反応を示した。私は「せめて検討し、大流行に備えてプランでも持たないと、町の診療所に大勢押し掛けて、基礎疾患を持っている方に感染し、死者が大量に出る恐れがある」ことと「なによりも医療関係者が危ない。また新型インフルエンザに感染する事を恐れて、診療所に来る人が少なくなってしまう」と警告を繰り返してきたのだが、いい反応は見られなかった。今回の市長への質問で、何らかの進展に期待できるのではないかと思いたい。

さらに質問は「緊急患者の24時間対応で電話相談を受けるように提案した事」へと続いた。市長は「確かに約16%の患者において、初期か軽症の患者である事から、2次救急の軽減の為にも効果があるかも知れないが、研究をしたい」と答弁した。この件は、なんといっても医師会と病院との連携が必要なので、市長もそうした話し合いが先だと考えているのかも知れない。この件についても、今後を見守りたい。

かくて、朝の10時から夕方5時まで、ずっと本会議場に座りづめ。だが、議会制民主主義は、たとえ費用と時間がかかっても、最善なのである。