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2021年 11月 30日 火曜日

多くのご協力があって成し遂げられた、樽廻船。先のブログで出航までを記したが… はやくも到着イベントとなった。神戸空港からスカイマークで、安達和彦団長と一緒に羽田空港へ向かったのは、11月28日の朝だ。11月23日に神戸港を出発した樽廻船が28日午後1時15分に到着予定だったので、迎えるために、東京港ウォーターズ竹芝船着場に向かったのだ。

迎える東京の方々は、末松信介文部科学大臣に、赤池誠章内閣府副大臣。伊丹と灘五郷を日本遺産認定した関係官庁として、この行事を重要視した事によるもので、視察を兼ねてお祝いに来て下さったのだ。

神戸市からは、今西正男神戸市副市長と、西尾秀樹経済観光局長。関係者として、灘五郷酒造組合の嘉納健二理事長と、長部訓子副理事(大関酒造)など、酒造組合関係者。さらに江戸側として、酒類卸業界を代表して株式会社升本総本店の升本和彦代表取締役副社長など、東京の酒販組合関係者等60〜70人が、竹芝船着場に立った。

写真 荷下ろし
天気は良かったけれど、風が吹いて、寒い。早稲田大学の和太鼓部による勇壮な太鼓の響きと拍手の中、船が着岸。灘の酒と子供たちのメッセージが荷下ろしされた。

次いで、ホテル「メズム東京」の16階で、セレモニーが催された。灘の酒の菰樽が置かれ、灘の各社の名酒が用意されていて、肴には美味しいチョコレートと、素晴らしい演出だった。菰開きに先だって、末松俊介文部科学大臣、赤池誠章内閣府副大臣のスピーチ。お二人とも、今回の行事の日本遺産としての意味と価値を述べて下さった。

この行事の提案者は安達和彦団長と私であったが、安達和彦団長が私にと譲って下さり、再びスピーチの場を頂いたので、まずお二人の大臣の出席にお礼申し上げてから、今回の件で大切なことは

  1. 灘五郷の先々代の方々が、江戸への感謝の思いと、もう一度江戸の人々に灘五郷の酒を飲んで欲しいとの熱い思いが、私に伝わっていた事

  2. 神戸市行政が、議員提案を文化遺産として捉えて下さり、酒文化の向上と酒の発展を願い、世界へ伸ばそうと考えて下さった事

  3. 国が、日本遺産として認定してくださり、今回の行事に補助金65%をつけて下さった事

  4. 須磨ヨットクラブの大変な御協力と御厚情


だと並べ、最後に、「議会提案者の安達和彦議員と私という、灘の酒による乾杯条例提案者でりながら酒の飲めない下戸二人のコンビが良かったかも知れない」と締めくくった。(写真下)

小池百合子東京都知事も、温かいメッセージをお寄せ下さった。
「数百年にも及ぶ神戸と東京の繋がりを、これからも大切にしてまいりましょう。共に『伝統と革新』を備えた都市であります。新型コロナウイルス感染症をはじめ、私たちの前には様々な困難や課題もありますが、故きを温ねて新しきを創る、『温故創新』の精神で、一緒に日本を盛り上げていきましょう」とメッセージが読み上げられると、うれしさがこみあげてきた。

挨拶に立たれた長部訓子大関酒造社長は、「毎年やりたい」と述べられ、拍手が沸いた。私も望むところだが、それをやるなら灘酒造組合か各社が協力して、今回の経費700~800万円を用意し、須磨ヨットクラブと今のように丁寧なお付き合いをして下さるなら、行政等も協力するだろうし、国も日本遺産認定をした意味を含めて、喜ぶだろうし、そうあって欲しいと心から思った。

忘れてはならないのは、加田裕之法務大臣政務官である。この件で、誠心誠意裏面から助けて下さったのを、忘れてはならない。加えて、末松信介文部科学大臣にまつわり、岡田ゆうじ神戸市会議員にもお世話になったことを、感謝申し上げたい。
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