Skip to main content.

2021年 09月 21日 火曜日

生粋の神戸御影人で、神戸御影大好き人間。私もその熱意に動かされて… 微声(美声?)を上げる事にしたのは、御影公会堂のピアノの件。

写真
御影人は、近隣の山中眼科クリニックの山中昭文院長。診察でお忙しい間を縫って私の事務所を二回も訪ねられ、御影公会堂に良いピアノを置いて欲しいと、熱心に要望されたのだ。

せっかくの御影公会堂。嘉納治五郎や、火垂るの墓に描かれたことで、全国に名が知られている上に、白鶴ホールは、形もサイズも、ピアノ発表会はもとよりクラシックやジャズのコンサートでも、生演奏を聴くのに最適で使い勝手が良い。だのに、ピアノ教室の先生や名の知れたアーティストが、公会堂のピアノをみて黙って帰ってしまう。中にはピアノを持ち込まれるアーティストもおられたが、続かない。本当に勿体無い。良いピアノがあれば、それなりのアーティストが集まって、神戸音楽のメッカにも成りうるのに、と熱く訴えられたのだ。

山中先生の奥様は、桐朋学園大学を経てバンクーバー音楽院ピアノ科で学ばれたピアニストで、義姉も桐朋学園を経てジュリアード音楽院を出られたバイオリン奏者。ご家族が集まっては、その話題になると仰り、「神戸の音楽のために、何とかならないでしょうか」と懇願された。さらに、もし、ピアノが変わって、リサイタルや発表会が出来るようになっても、二ヶ月先でしか予約できないのは困る。一曲をマスターするのには、半年はかかる。その場所が決まらなければ、演奏者は困るとも訴えられた。

早速見に行くと、昔、生田中学校で使っていたというヤマハのグランドピアノと、魚崎から寄附を受けたヤマハのアップライトピアノの二台があった。私はど素人で分からないが、公会堂の方に聞くと、やはりピアノを見て黙って帰られるらしい。

予約期限の件は別途考えるとして、ならば先ずはピアノだけでも、なんとかならないものだろうか。山中先生は、中古でもスタインウェイ・アンド・サンズ級のグランドピアノなら、やや小さめのものでも、著名なアーティストが協力して音楽会を開催して下さるのも叶うと仰る。

ピアノを見て黙って帰られるようでは、情けない。「是非神戸御影に、そんな場を作りたい」と仰る先生の熱意にお応えしたいと、そう意を決したのだった。
写真 まるで物置
まるで物置
写真 試しに弾く空間もない
試しに弾く空間もない