平成30年の台風21号では、高潮が発生。天神川周辺の海岸から43号線に至る地区、御影石町1丁目周辺が高潮に襲われ、多くの被害が出た。この時は、深江地区の高橋川もそうだった。
議会でも対策が議論され、高橋川は県が主力となって対策するが、天神川については神戸市ということになり、検討・設計が進んでいた。
それがいよいよ、実現に向けて動き出した。令和4年1月に地元説明会を開き、工事は2月頃に着工。竣工は、令和5年5月頃に予定されている。
この工事には、住民の方々の協力が欠かせない。海岸から天神川の両岸約210mに、平均90cmの防潮堤を、1億円を上回る予算で積み上げるからだ。
この工事により、千年に一度の高潮にも耐え、周辺の住宅や工場への川からの高潮被害が防げるとされており、住民の方々への安全・安心のための税金投入となる。
前述の台風21号では多量の雨が降ったものの、広島や熱海のような大規模土砂災害は無く、六甲山系の住吉台や渦が森、甲南台でも土砂崩れなどが発生しなかったのは、国土交通省六甲砂防事務所が、ご苦労なさりながら砂防ダムを築き続けられている結果である。
そうした行政の地道な苦労が住民を守っていると私は思っており、今回計画されている工事にも、賛成である。あとは、竣工まで予想を覆すような天災に見舞われぬよう、祈るばかりだ。
![地図 地図](http://www.yasui.net/hikolog/media/1/20210903-skm_c550i21090310440-1.jpg)
![施工予定位置・断面図 施工予定位置・断面図](http://www.yasui.net/hikolog/media/1/20210903-skm_c550i21090310440-2.jpg)