相手校がコロナの関係で辞退したためでもあるが、東灘区の本山南中学校の同部が、全国優勝。戦わずしての優勝に、「選手たちは会場の外で泣き崩れた」(神戸新聞記事)というが、とにかく、準決勝に残った4校が、同時優勝となったそれは、多くを勝ち抜いてきた結果であり、私の愛する学校が新聞に載るのは、とても嬉しいのである。
思いおこせば、34年前。昭和61年4月1日に、米田一郎初代校長のもと、関西電力の跡地に869人の生徒で誕生したのが、同校である。昭和60年当時、該当校区だった本山中学校では2,087人の生徒が校庭にあふれ、相撲の土俵の輪すらかけない状況だった。
そこで、本山中学校の名校長、田中しげお校長と、PTAの廣岡倭さんが立ち上がり、私に相談されて署名活動が始まった。それを助けたのが、本山中学校の同窓会長でもあられた東光商会の志水利達社長だ。田中しげお校長を敬愛されており、四人で街頭に立ったり走り回ったり、神戸市に中学校新設を願い、陳情書を提出された。教育者がそうした政治的活動をしても良いのかといった批判もあったが、田中校長は意に介さず、本庁へ一緒に、陳情書を提出しに行くほどの度胸の持ち主だった。
34年の歳月を感じる校門
かくて、869人で開校した本山南中学校が、今回、日本一になった。残念ながら、廣岡倭さんと田中しげおさんは他界されたが、志水社長と、しみじみと長い歳月と今日の喜びを、語り合いたいと思ったのだった。
Yasui が 08:00:00に分類 神戸の文化・スポーツ で書きました。