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2021年 07月 30日 金曜日

しかし、このコロナの時代に、コロナとは別に助けねばならない弱い立場の人々の命もあるのだ ─ そう、改めて気づかされたのは… 夏の御挨拶においでくださった、長らく互いに信頼しあっている、福祉関係者のOさん(女性)との話で。

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現在こども食堂を頑張ってやっておられるけれど、加えて、「外国人向けにも食堂を拡げていく必要があると思うけれど、どうでしょうか?」と質ねられた。

事の発端は、とある、通訳の仕事をしていたフランス人女性。コロナで仕事が無くなって、二日ほど食事をしておらず、ふらふらになっておられた。携帯電話は止まっていたので、おそらくネットで探したのだろうか、礼儀正しく自ら助けを求めて来られたので、早速食事をさしあげ、食料も援助した。

もう一人はミャンマー人留学生で、コロナでアルバイトが無くなり、これまた二日間食べておらず、助けてあげてもらえないかと、長田区のNGOから連絡をうけた。東灘区までの電車賃も無かったので、迎えに行ったという。

Oさんは、二人の例を挙げられた上で、「長田区や兵庫区は外国人救済のNGOが発達しているけれど、東灘区は弱いようです」と、チクリと釘を刺された。

外国人が厳しい状況とは聞いていたが、これ程とは思っていなかっただけに、私はショックを受けた。長田区と兵庫区は、26年前の震災で多くの外国人を助け合った名残で、NGOが発達しているらしい。

Oさんは、「日本人は優しくいい人々だったと外国人が思って下さることが、国際平和に繋がる。オリンピック以上に、命で繋がっている」と仰る。

確かにそうだ。だが、こども食堂に外国人を入れるのは良い事だが、そうなった時の大変さが想像できるだけに、Oさんのために意見を保留した。Oさんは、「今まで、外国人は別だと思っていた。関係ないとも思っていた。でも、同じ人間だった」と、しみじみと言われた。私は、その通りだと答えたが、さて、何ができるだろうか…