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2021年 07月 14日 水曜日

あの道路は車・物・人だけでなく、文化が通り育つ道にしたいものだと… そう願ったのは、16年ぶりの、神戸市東部建設事務所での重要な会議でのこと。

神戸市東灘区本山地区の山手幹線道路が、電柱の地中化も終えて開通する。事実上、西宮から神戸市中央区に至る「山手幹線」がようやく完結するのだが、それに伴って、本山第一小学校南交差点から東へ約700mの間、甲南女子大学バス停のあたりまで、中央分離帯の設置が必要となる。

市が中央分離帯を建設するに当たり、毎年行われる本山ダンジリパレードに障害にならないよう、さらには、10年、20年に一度あるだろう区や市県、国や天皇家、それに国際的な記念行事をする場合に、県下のダンジリが集合して祝える舞台を用意できるかについての会議だった。

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7月12日の午前11時からのこの会議に出席したのは、本山連合青年会の今上大輔会長と、山本のりかず書記。議員側は、大野陽平市議、長瀬たけし県会議員と、私。当局側は、奥野潔所長と藤井宏一係長に、本庁から北田敬広街路担当課長と、人気者の宮道成彦文化スポーツ副局長。東灘区役所からは、喜多村直子まちづくり課長。

令和元年天皇陛下御大典の時、45台のダンジリが集った。その時も、バラ公園北側に舞台を造らざるを得なかった。そこで、16年前の会議で、岡本橋から本山第一小学校南まで約350mは中央分離帯は作らなかったのだが、今回の会議で、その350メートルも中央分離帯は作らない事。加えて、約50m東も交差点だから作らないので、400mはOKなのだが、さらに東へ150m~200mが懸案だった。

市は、交通安全のために絶対に作りたいとの意見であり、市の意向も尊重せねばならない。又、400mの中央分離帯の無い場所があれば、通年のダンジリパレードは運用できるとしても、大きな行事ができるようにしておきたいので、私は、残り100mから150mの中央分離帯を移動可能な仮設にするように提案した。

これにより、神戸市役所前のフラワーロードの、神戸まつり時の中央分離帯と同じ扱いとなり、フラワーロードと同じ長さで、神戸市内で最大の舞台となる。

分離帯の撤去費用はおよそ100万円位になるが、主催者側が負担する。その分離帯の中には照明塔を二基作り、その柱をダンジリから守らねばならないが、作業費は市が分担する等、決定した。問題は、警察が可動式中央分離帯をOKするかどうかだ。フラワーロードでも特例中の特例とされているだけに、心配している。

実はこの日のために、日々頑張って下さっている、実行力のある奥田潔東部建設所長と事前に議論を交わしてきていた。可動式にするに当たり、市当局の許可と、何より本山連合の承諾が取れているかどうかが先決だが、それがとれたとしても、警察が問題となるのは、私も所長も分かっているからだ。

この件で、今上大輔さんは素晴らしく、課題によく気づいてくれたと感心した。あやうく、神戸一のダンジリの舞台を失うやも知れぬところだった。宮道成彦副局長の、「将来のために大きな行事が出来る舞台を用意しておくことは、大切です」との言葉には私も同感だ。

私もいつか鬼籍に入るだろうが、こうした人たちによって、ダンジリ文化が伝えられる。ダンジリパレードに多くの人々が里帰りをして下さり、大きな行事に日本中から人々が集って下さる、その時、500mの舞台スペースがきっと、役に立つ ─ そんな思いを持った会議について、将来のために記録に残しておきたかったので、長文となったが、お許しいただきたい。将来の人々にために実に大切な、16年目の会議だったのだから。
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