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2021年 06月 25日 金曜日

御影を選んで下さったのは嬉しいし、私も地域の人々も、この宝を有効利用して絵に描いた餅にならないよう頑張りたいと… そう思うのは、公益財団法人 神戸国際コミュニティセンター KICCの拠点。実は、その一つが、東灘区の御影市場に出来るらしいのだ。

御影まちづくり協議会の高嶋良平会長は、いろいろな所で機会を見つけては「御影を国際化したい」と訴えてきておられるので、その路線に沿ったものと言える。そんなご努力もあって、現在御影市場はクラッセの影響を受けて、市場から多目的商店街へと、興味深い方向に向かっているのだが、その中にKICCの分所、つまり、神戸における外国人と神戸人が結ばれる拠点ができるのである。

場所は、市場内にあった喫茶店跡の38.84平米で、7月上旬に内装の改築に入り、9月上旬の完成予定だという。まず、事業として、外国人対象の初級日本語クラスを作り、週3日ほど講師を派遣して行いたいとしている。当局からは、大学連携を利用して、学生と外国人の交流の場にしていきたいとの説明を受けた。

しかし私は、うまくいくか心配していると申し上げた。まず、外国人にどう伝達するか。果たして、何人の外国人が来るだろうか。当局は、第三工区や第四工区で働く外国人を当てにしているようだ。

私は第三工区の顧問をしているが、例えば、各会社からKICCに日本語を学ぶよう勧めてもらう事と、行くのには何かインセンティブを出してもらうといった、積極的な働き掛けをしてはどうかと思うのである。そうでもしなければ、決して、あそこにあるんだからというだけでは、来てはくれないだろう。

大学連携にしても、今度は学生たちが集ってくれるだろうか。NHKカルチャーなどカルチャースクールや個人授業も数ある中、学生たちが、ベトナム語やタイ語、ミャンマー語などに興味を持ってKICC分所に来て下さるだろうか。

方向を変えて、例えば、今回の記念として外国人の日本語弁論大会を催してみては、どうだろうか。もし御影公会堂が使えるならよし、駄目なら御影小学校ででも、第一回を行い、やがて全国大会にすれば、国際都市神戸らしいと思うのだが。

いずれにしても、新型コロナウィルスの状況によるが、開所式が行われるなら是非、地元代表の歓迎の挨拶も入れてもらいたいと願っている。
予定箇所図