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2021年 04月 30日 金曜日

市長が神戸市を大きく改革しようしている気迫が感じられて、嬉しかったのは… 久元喜造 神戸市長が講師となった、一般社団法人 内外情勢調査会 神戸支部主催の4月懇談会。

4月23日12時半から14時迄、ポートピアホテルで行われた同懇談会に私も出席し、完璧なコロナの防御策が施された70分の講演を最初から最後まで、熱心にうかがった。

1918年から1921にかけてのスペイン風邪では、日本人死者が38万人。神戸では7000人だった。今回のコロナウィルス禍では、重症者専用臨時病棟を51床を急造したのが大変役に立った事や、ワクチンの接種について区役所での学生のお助け隊が活躍して下さったなど力説されたが、私は、本当に活躍しただろうかと感じた。

東灘区民約100人など、各区役所に詰めかけた多くの市民は、名前と電話番号を記しただけに終わった。コンピューターの故障やネットワークの不備で、役に立たなかったのだ。この点、今後のために、市長にはコンピューター関連会社の適応性について触れて欲しかった。それに、そもそも本当にこのような難しいことを市民にお願いするしかなかったのかも、問題だろう。

さて、本来のテーマ、「withコロナ時代の大都市経営」だが、その中で、なぜ神戸市の人口が減少しているのかとの課題に勇敢に踏み込んだのは立派で、久元ファンとしては嬉しかった。良い企画だったし、良い話でもあった。

久元市長は、人口減少の原因には多くが考えられるとしながら、一つには、神戸市は大変利便性が高く魅力的な都市だったが、各駅に手を入れてこなかったことがあると指摘。名谷駅や西神中央駅、JR垂水駅にJR灘駅、JR神戸駅などであり、これらを活性化させる必要があると強調された。

確かに、宮崎市長の作ったそれらの駅に、笹山、矢田と続いた市長は、何ら手を入れていない。

しかし、人口減少の一つの理由ではあるだろうが、その投資効果が人口減少を防ぐ行政として効果するのか、私には分からない。人々はもっと、ソフト面のことを望んでおられるのではないのだろうか。

勿論、各駅の中に保育園や図書館、フィットネスやショッピングセンターを入れていくのも一つだとは思うが、やるなら早くやらないと、効果が薄くなってしまうだろう。

不動産業者が公表している「住みたい町ランキング」で、上位に入るのは三宮だ。だが、コロナ後を見据えると、リモートワークの定着などの要素が加わるから、市長が活性化が必要だと述べられた駅は、そうした動きに沿った場所となって行く可能性が考えられる。それでも、肝心なのは箱ではなく、そこに込める魂、ソフト面だろうと思うのだが…。

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神戸市を大きく改革しようしている気迫が感じられた