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2021年 04月 13日 火曜日

私が「高齢者を守る会でも作って、もう一度頑張ろうか」と言うと、即答で「お手伝いしますよ」と仰る。それより… 後はのんびり園芸でもたしなんで、ハイビスカスを楽しみたいとも思うので、迷っている。そんな会話になったお相手は、二人でいると話の尽きない、とある著名な学者先生。

ある地区に、地下送電線から出る電磁波による健康被害、特に、子供たちに将来、白血病等の症状が出る恐れがあるとして、業者と自治会、まちづくり協議会に行政などへ、地元への説明を含めた市民への手続きについて明らかにするよう、運動して下さった方だ。

私は、その運動に関わりを持つ議員らと話し合って、問題解決を計るべく微力を尽くしたが、成功したとは言えない結果となった。

今だからこそ言えるが、私はその先生が、少し気に入っていた。皆、あれこれと言うが、私は一党一派に属さず、純粋に正義感から真実を求め語るいい男だと思っていた。私とは多くの意見の違いがあり、対立もしたが、いつかは理解できるという不思議な思いがあった。

というのは、同じ1943年生まれ。学生の頃は学生運動がさかんな時期であり、国民は貧乏に耐えながら、逞しく立ち上がろうとする熱気と活力に満ちていた。パワララもいじめもコンプライアンスも、そんなものはへっちゃらだった、昔。しかし、人間としての使命感は溢れるほど持ち合わせていて、社会のため、人類のため、未来のためにと思い続けていた。

先生は、その道の第一人者として、多くの実績を積んでおられる。そんな方から急に相談があって、あの時の運動をアーカイブとして将来のために残したいので、図書館に保管して欲しいとの事だった。私は、図書館にはそんな機能は無いので、区役所にお願いしようと考えた。

交渉したところ、区役所の運動の参考資料として、30年くらいは保存できるでしょうとの事だったが、その現物を見てびっくりした。立派に製本されていて、プライバシーにも配慮されており、さすがだと感動。区役所の英断に、心から敬意を表したい。

先生の、死後も学者として子供たちの健康を願う心に、私は男心を打たれた。私も、前回のブログのように自分が提案した政策に芽が出てくると、嬉しくなる。将来、健康被害で役立って欲しくはないが、まちづくりの在り方など、参考になるかも知れない。いずれにしても、私も、そんな事を考える人生の終末期に、入ったのだと思う。