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2021年 02月 10日 水曜日

どうやら、市民に「写真を撮ってください」とか「お願い文を出した方が仕事が速い」とか、はたまた「予算を見てやります」「上司に報告します」などと言っていた時代は過ぎた … ようだ … いや、まだ残っているかも知れない。

そう感じるのは、神戸市に六箇所ある建設事務所の一つ、御影塚町の東部建設事務所にまつわることの、あれこれから。市民の方々の日々の暮らしの根付く公共施設の、隅々に至るまでの建設と維持管理を担っている、重要な建設局の出先機関だ。

私はよく足立ボランティアと、役人根性について話す。その時、足立が良く褒める職員がいる。東部建設事務所で公園管理を担う、イトウさんという方である。足立は魚崎の公園管理会の会長をしているので、住民の方からの要望から取捨選択して、大事な案件について電話で相談する。

例えば、「雨が降ると水が貯まって、困っています」と相談すると、雨の降る中でも「見に行きます」と言って、すぐに動いて下さる。鳩に餌をやる人がいて糞で困るという件では、足立が「公園内で餌をやっている写真を撮って注意しましょうか」と相談すると「危ないですから、やめて下さい。私が見に行きますから」と仰る。「桜の木が枯れました」と言えばこれまた、すぐ見に来て下さる。とにかく、先ず現場に来て下さるのが、本当に嬉しいのだ。前任のタケナカさんも素晴らしい方だったと、目を細めるほどだ。

私にも、嬉しい事はあった。御影山手の側溝で、「水が溢れて、危ない。人が落ちるかもしれない」と東部建設にお願いすると、当時の堀井所長自らすぐに出向いて下さり、地元の方々から感謝された。

東部建設では歴代の竹本副所長、久保田副所長も、とても素晴らしかった。それは、東部建設事務所の職員の方々が市民目線に変わってきたからだ。特に、久元市長になってから、職員の方々の意識が変わったのは確かだろう。

職員から陳情文をと言われても、一般市民には普通、どう書けば良いのか見当もつかない。とある代議士さんには、かつて、お願いすると「文書で下さい」と言われる時代があった。が、私は、長い議員生活でそんな事は一度も言っていない。いつも、必要なら足を運んで現地を見てお話しを伺ってきたが、それも議員の仕事のうち。ある議員は無料相談室と看板を上げているが、議員が相談を受けるのに無料は当たり前なので、とても不思議だ。

前述の、東部建設事務所のイトウさんとタケナカさんは、ずっと電話だけなので、お顔どころかお名前の漢字表記すら、知る由もない。でも、きっと素敵な方々なのだろうと思っている。