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2021年 01月 19日 火曜日

毎年行っている東灘区住吉、住之江の慰霊祭に参列したのは…
写真 住ノ江地区の慰霊祭
1月17日の朝。今年は、催しを縮小して、地区役員の方々だけの開催だったが、立派なもの。この地区で亡くなった42名の方々への慰霊の気持ちを持ち続ける住之江地区の皆さんに、頭が下がる一日だった。

その、1月17日…阪神・淡路大震災から26年目のあの日の前日。久しぶりで、人と防災未来センターの語り部として、ボランティアに行った。コロナ禍で来場者も激減し、予定者は神戸朝鮮初中級学校1・2・3年生の58人だった。

嬉しかった。灘区にある通称「朝鮮学校」で、私が親しくしている学級だからだ。語り部は、野村勝さんというベテランの方が担ってくださった。野村さんにうかがうと、熱心で礼儀正しく、素晴らしい生徒さんたちだったと、褒めておられた。館内は一般の方も少なく、ほぼ貸し切り状態だったので、生徒さんの動きが良く分かった。展示物をメモしたり、指導の良さが伝わって来る。

私は3~4人の生徒さんと話し、引率の先生とも語り合った。26年前、この朝鮮学校のグラウンドと校舎で、近隣の避難民が大変お世話になり、大きな友愛の輪が出来上がった。私は、金校長が好きだ。グラウンド整備や掃除を進んでやるような人望の高い方で、私とは友情を感じあっている。年一回開かれる愛校祭には必ず行くなど、多くを学んでもいる。

金校長の話をすると、今日来た生徒も笑顔になる。引率された先生とあの時、門を開けて共に助けあったのは大きな事だった。時代は違うが、関東大震災のような悲劇が起きないようにしなければならないと語り合った。先生は、「学校で防災訓練をしてから、人と防災未来センターに来るのです。毎年の行事になっております」と仰る。良い事だと思い、「来年は、私が語り部をやりますよ。全朝鮮学校の理事長になられた金理事長に、宜しく」と伝えたのだった。
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