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2020年 12月 11日 金曜日

優れた選手を輩出してきた、その情熱の炎を消すことなく、続く選手たちが輝き続けるためにも… と、そう思うのは、ポートアイランドのスポーツセンターのこと。

本会議の一般質問に立った我が自民党の団長の安達和彦議員が、1番バッターとして6つの良い質問をしたのが、去る12月7日。

私もいくつかの件で進言し、お願いしたが、その一つは、「ポートアイランドのスポーツセンターがすでに築39年も経ち老朽化しているので、建て替えてはどうか」との質問だ。この質問に対して市長は答弁で、「建て替える方針である」と表明された。

このスポーツセンターは、夏は水泳、冬はスケートリンクとなっている。私は、フィギュアスケートの兵庫県の母とも言える上野衣子さん(故人)から元オリンピック選手で日本オリンピアンズ協会の平松純子常務理事に至る、フィギュアの先生方との知己を得ている。

また、フィギュアスケートに力を入れておられる地元の鍵田御夫婦は、「新築なのに、観客席が2,500席で同じようなら困る。これから大きな大会を神戸で開催しようと交渉する時の、競争力に欠ける。例えば、つい先日の大阪で開催されたNHK杯の会場は6,000席だった」と訴えておられる。

安達団長は見事にこの点を指摘し、有効な税金の使い方として、通年でスケートリンクが使用できるようにする事や、できなくても観客席は5,000席を確保し、国際級の大会を誘致できるようにするべきだと指摘された。

市長も、大変前向きな答弁をされた。通年でのスケートリンク使用には答弁されなかったが、観客席数については、これからスケート界の方々と協議をしながら検討していくと言明された。

写真 ─ 資料を手に
私は、常に5,000席を備えなくとも良いと思う。仮設の席であっても、神戸は5,000席は用意できると主張できる。それによって、スポンサーをはじめ収支が安定し、大会誘致のスタートラインに立てると考えるからだ。

安達団長を先頭に、議会は、40年ぶりの新築建て替えの大切なこの時期だけに、スケート界にはもっと強く訴えて欲しいと願っている。

次のスポーツセンターは、将来を見込んで進めて欲しい。通年リンクは西宮にもあるが、観客動員はできない施設だ。

神戸のフィギュアスケート界は、上野・平松という親子スケーターによって急成長を遂げ、今では日本トップクラスのフィギュアスケーターが育っている。坂本花織、三原舞依をはじめ、アイスダンスの村元哉中など、優秀なスケーターたちが、この神戸のリンクで育った。その脈々とした流れがこれからも受け継がれて行く ─ そうした未来は、良いリンクがあればこそなのだ。