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2020年 12月 09日 水曜日

議員としてではなく人間として、微力を尽くしたいと思っているのは… 人と防災未来センターのボランティア。先日、久しぶりに参加したのは、12月5日の土曜だ。

私は、語り部の部門で、私の経験を通して皆さんと防災意識を共有しようと、努力はしている。しかし、本当に多忙で、月に1回参加するのが精一杯で申し訳なく思っているが、事務局の方々も仲間の方々も、そんな私でも温かく声をかけて下さり、教えられることが多い。

写真 皿井進一郎さんと
私とは反対の、優等生で一生懸命にボランティア活動をされている方々がたくさんおられる。その中でも、皿井進一郎さんとはよく話をする。

ボランティアの方々は、元県や市のOBが多いが、彼は民間の大きな製薬会社に長く勤め、海外勤務も長く英語が堪能なので、外国の方々が来館されると、彼が一手に引き受けて下さるのみならず、日本人の来館者についても積極的に話しかけ、説明され、この館のグレードアップに貢献しておられる。

彼は説明の中で、信念を込めて語る。日本を愛するバランスのとれた方で、外国と日本の良さ悪さが分かっているだけに、私にとっても勉強になる。

日本人の「まぁ、まぁ」や、喧嘩両成敗など、結論を出さないのが知恵だとする考え方や、メディアに流される国民性に危機感を感じていることなど、共通していてよく気が合う。

新型コロナウィルスで、神戸市は命がけで医療崩壊を防ごうとしている。そのために、市民病院を支える基幹病院や甲南医療センター、神鋼病院に日本赤十字病院などが、医療崩壊に至ったり、経営破綻して外資等に乗っ取られたりしないようにと、私も神戸市も苦労していると言うと、元製薬会社の方だけに、色々とアドバイスを下さった。

なんといっても、日本で初のエイズが神戸で発見された時、皿井さんはイギリスに飛んで薬を導入し、神戸での蔓延を防いで下さったほど、神戸愛の人なのだ。

久しぶりのボランティアだったが、来館者は19人。ロシア人が15人と。修学旅行の下見の先生が4人だけで、あとは開店休業状態。でも、ボランティアの方も職員の方も士気は高く、ポストコロナを目指して努力しておられる。

私は、阪神淡路大震災は人災と定義している。必ずくる東南海トラフ巨大地震が「あんな大きな震災だったのに、死者も負傷者も被害も少なかった」と言えるように、市民のみなさんに防災意識を身につけて貰うのが目的ではあるが、私は多忙すぎる。

それでも、私の腕に抱かれて亡くなっていった人や、助け出した時にはすでに亡くなっていた被災者の無念の想いが心に残っている限り、これからも微力を尽くしていくつもりである。
写真 人と防災未来センターで