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2020年 10月 27日 火曜日

当日の、皆さんの笑顔にコロナ禍の影が微塵も見られなかったのは… 御影の地名の由来たる伝説の残る、霊泉「沢ノ井」の改修完成の祝賀会として催された、茶会。

秋晴れで気持ちのいい10月24日、土曜日の10時から13時半までの催しには、噂を聞いた金澤県副知事も飛び入り参加され、花を添えられた。

1800年前、神功皇后がこの地に立ち寄られ、化粧のため沢ノ井の井戸に姿を映された事から、おんかげ、御影(みかげ)という地名がついたという。古い歴史を誇る地名だが、阪神電車の高架下にあり、今では周りは商店の裏側がまる見えで薄暗く、中には立ち小便をしたりする罰当たりの輩がいた。

そこで、地元の財産区の方々がおよそ1300万円を出して、綺麗にしたいと御影自治会連絡協議会の鍵田武志会長に相談。鍵田会長は一級建築士なので、コーディネーターとして道谷工務店と組んで美しく改装された。

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市民が立ち寄りやすく、身近になったのを祝って、御影自治会連絡協議会が主催された茶会は、ご協力頂いた裏千家 森本宗若(モリモトソウジャク)社中の方々八人で執り行われた。大変な賑わいでお茶も美味しく、ふと立ち寄った住吉の親子連れが「羨ましい。御影ばっかり良くなって…」と、祝って下さったのが嬉しかった。

御影は、行政の指導や力によるのではなく、地域の方々自身が良くしていこうと頑張っておられる。私は、こうした力こそが地域力で、こんな地域は市長が表彰し、見本を示していく事でその地域の人々の誇りとなり、コロナで沈みがちな人々の心に明かりが灯るのではないかと思ったのだった。
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