実は神戸にコリアンタウンをとの要求があって、私もお手伝いしているが、その参考にもと… 神戸市外へ日帰り旅をと選んだのが、堺市の世界遺産百舌古墳群と大阪生野コリアタウンを巡る一日旅行。20日の日曜日に出かけたが、それは、ステイアットホームを守って、四月から今まで頑張ってきて、やっと、この連休でどこか一安心というような気持ちになったからでもあった。

朝9時に足立ボランティアを迎えに行き、湾岸高速で40分。まず、さかい利晶の杜まで、45分。ところが、ナビに電話番号から出たルートで行くと、なんとぜんぜん違う所へ。たまたまおられたご親切なおじさんに聞くと、よく聞かれると仰る。教えられて市役所をめざせば、その近所だというのだが、神戸からなんと1時間30分かかってしまった。到着したさかい利晶の杜の受付で、たどり着けなかったナビと電話番号について聞くと、ナビが古いからでは、と言う。本当かなぁ … まぁ、どうでも良いことにした。

さかい利晶の杜の施設はなかなか良くて、駐車料も2時間無料。一番知りたかった、秀吉がなぜ千利休を切腹させたかについて、ボランティアの案内の方に尋ねたら、諸説はあるが、意地の張り合いだとか。昔も今も、できた人もできない人も同じだねと、足立と語り合った。

博物館内は良くできていて、分かりやすい。特に、与謝野晶子の人生の夫婦愛と12人の子供を育てた強くかしこくオシャレな日本女性を見たが、やはり堺という自由都市のDNAから来ているかもと思った。

確かに、政令市の中でも大阪・京都・仙台は歴史観光では羨ましい限りだ。神戸は自然と食で戦うべきだと思った。

名物の芥子餅を買って、三回も行っている仁徳天皇古墳を脇目に公園を横切って堺市博物館へ。世界遺産をいただくにしては、公園内は草ぼうぼうで池が汚れていたのが、惜しい。

次いで、やはり40分で大阪生野コリアンタウンの、約130店舗が並ぶ御幸通中央商店街を散策した。若い人々がたくさん来ていて、特に女性が多い。私のような高齢者は鶴橋に行った方が良いのでは、とも思ったが、美味しいキムチに、ホルモン焼とキンパ(韓国風海苔巻き)を買って食べた。

神戸にもコリアンタウンをという件は、先ずはアジアタウンを作り、その中でとも思っていて、候補地を探しているところだが、さぁて…。
ともあれ、求められている雰囲気も体感できて、充実した一日旅だった。