8月8日はパパの日であり、婆の日にもなっているが、私は… そんな立秋の翌日、暦とは裏腹にとても暑かったが、両親を思って墓参に出かけた。

兵庫区の鵯墓地にある墓は、亡父が力を入れて近所の人々に声を掛け、「あの世でも楽しくやろうや」と言って建てたものだ。行くとすでに草取りされて、きれいに整っていたが、姪の靖子が前日、暑い中やってくれていたと、後で分かった。暑いので朝の8時30分、いつも東山商店街で買う花を、今年も手にした私は、足立ボランティアとともに花を捧げ、お線香を焚いた。

墓参を終えて夕刻、親しい市役所の友人が、当選祝いでベイシェラトンホテルの食事券を下さっていたので、それを二年越しで使って、中華料理を味わった。持ち込んだ二十年ものの紹興酒も、友人からの頂きもの。料理は本当に美味しかったし、紹興酒も最高と足立が喜んでくれた。

石井料理長がご挨拶に来て下さったのが、何よりのサービス。きっと、向こうから戻った霊も一緒に、一時を過ごしてくださったのだろう、三代続いていた日本料理店、丸太ごうしの父母の味も思い出せた。とても美味しく、良い一日だった。