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2020年 05月 19日 火曜日

今、あの素晴らしい園長のいる間に、めげずに皆で… 王子動物園を盛り上げていきたいと思うのは、パンダの事があるから。

今朝、建設局局長から電話を頂いた。王子動物園のパンダを返さなくてはならなくなったとの報で、中国との契約期限が来て延長を熱心に交渉したが駄目だったという。7月頃、中国との直行航空便が復活した後で送り届ける事になり、今日19日に記者発表される。

思えば、パンダはポートピア81の時半年間神戸に来て、それから9年後2000年7月16日、2頭のパンダが再来。メスはタンタン、オスはコウコウと名付けられ、まさに王子動物園の…というより、もはや神戸の1つの顔にもなっていた。

神戸市議会も、再契約するか新しいパンダを借り受けられるよう、求めて動いていた。より友好を深める意味もあって、中国大使を議会に招いての講演会を催したり、中国訪問を繰り返したりと、相互理解を深めて動いたが、中国側は、普通寿命が飼育の場合20才~30才位で、タンタンが24才という高齢だから、故郷に戻してパンダ高齢保養所でゆっくりと暮させたいという。これは、理にかなっている。

中国側からみれば、十分に親善の役目を果たしている。私もそう思いはするが、残念でもある。もっとも、神戸もオスのコウコウを病死させてしまっているので、中国側からすれば不快なのかも知れないと、そこは気がかりだ。

実は、私はもともと少し諦めていて、割り切って今や動物園の多様化の時代だから、違う魅力の発信を提案したいとも思っていた。

かつて王子動物園には亀井さんという名物飼育係がおられ、みんなで話を聞きに行ったものだ。そこで、例えば動物についての語り部は日本一にする。多くのボランティアを募り園内の案内をお願いして、日本一よくわかる動物園にするといったことが、頭に浮かぶのだ。なにしろ、コアラ・アムールトラ・アムールヒョウ・ユキヒョウと、まだまだ希少動物がいる。

パンダの抜けた穴は、しかしそれでも大きかろう。コウコウとタンタン、長らく、ありがとう。