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2020年 04月 17日 金曜日

やはり直接の話し合いが大切だと、改めてそう思わされたのは… 市民の皆様からのご要望や陳情にまつわる件があったから。

議員は、よくご要望を持ち込まれ、陳情をおうけする。市民から官はいいが、民から民の時が困る。ある大企業の所有する建物の敷地の木が繁って、隣地の庭や道路への落ち葉で困っていると仰る。この方は25年間苦しんでこられた。区役所やその会社に訴えても何もしてくれないので、私、安井に「会社に訴えて下さい」と仰るのである。

前にも同じ要求があったので、今回については現場も見ずに、会社の課長さんか係長さんに、丁寧にその方と直接お話し合いをして頂くつもりで電話をしたところ、電話に出た女性の方が「内容を聞かないと」と、取り継いで下さらない。こちらは名前を名乗り、身分も明かしているのに、と思って内容を告げると、上司と相談して連絡するとの事。

半日程して折り返しのお電話を頂いたが、内容が変わっていて、日照権がどうのこうのとの事だと聞いていますが、と仰る。まったくもって、話が違ってしまっている。だから、直接話したかったのだ。

良くよくご説明すると、前向きに捉えて下さったのだが、相手が議員となると鬱陶しく感じられるのか、上司が窓口に対応させる。窓口の方も気の毒だし、話が進まず、こちらも困る。上司の気が小さすぎるのも、あるのだろうか。

もっとも、これは官でもよくある。責任者にたどり着くのに、三歩四歩もかかる。議員ですらそんな風だから、一般の方ではたどり着けないし、たどり着いた時は内容が変わっている事がある。政務活動費事件の時は、自民党の控室へ多くの抗議の電話を頂いたが、30分も40分も女性の職員が抗議をうけている時には、私が代わって話し合うようにしていた。

伝言ゲームで、話が変わってしまうのを楽しむのとは、ワケが違う。伝えるべきことを、正しく伝える能力は、実に大事だ。特に今、IT時代のコロナ禍の下、在宅勤務、テレワークでZoomなどを活用した会議も増えたようだが、電話ひとつとっても、受けとめる、伝える、その伝言の技量はとても重要になっているのではないだろうか。

今回は上司の方と和やかに話が出来て、現場も見に行かれたようだ。それだけでも、隣人の方も安心され、うまく行くと思えたのだった。