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2020年 04月 15日 水曜日

「企業は人で持っている」と良く分かったのは… 関西電力送配電の部長と課長が電話を下さった、先日…4月10日のことでだ。

「こんな時なのですが、5分間に限って説明したい」と仰る。何事かと思っていたら、地中送電線工事についてだった。

あれは、平成27年の冬だった。御影山手の団地にある主要道路への地中送電線埋設工事計画があり、「送電線から電磁波が出て健康を害する」との声が上がり、大きな反対運動になったのだ。私は相談を受けた市会議員、浦上議員(無所属)、長瀬議員(自民党)、外海議員(日本維新の会)の3人に呼びかけ、関西電力と地元と市会議員団4人が話し合う場をつくり、一年をかけて議論した。

他の3人の議員が本当に頑張って下さり、平成28年11月14日、神戸市会議員有志による報告書という形で、話し合いのついた内容に関して皆様に報告書をお出しして、成り行きを見守る事にしたのだった。あれから4年。地中での工事だったので、あまり気がつかなかったのもあったのだろうか、人々は、忘れたように静かになった。

説明では、「工事がほぼ、完了に近づきました。あの時お約束いたしました、生活空間における『日常的な曝露の値を見えるようにする』を実現するために計測装置を常時設置しましたが、その数値を地域住民の方々に公開することとした件について努力を重ね、自治会館内に設置しました」との事だった。私は思わず、「ありがとうございました」と御礼申し上げた。

当たり前の事と一蹴するには、その苦労があまりに大変だったと思われたからだ。関西電力の幹部は原子力発電で、金の小判をもらったりしているが、末端の社員は懸命に、公的企業としての誇りを胸に約束を遂行している。まさに、「企業は人」なのだ。私も、議会人の一人として、少しはお役にたったかな、と思ったのだった。

資料から「測定器設置状況」