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2020年 04月 03日 金曜日

改めて、日本の郵送システムに感心しながら、痛々しくも温かい贈り物を棚に飾ったのは… 前に記した、バングラディシュのライオンズの方3人が、日本の災害救援ボランティアを望んだ件でのこと。

2月22日にバングラディシュから災害救援ボランティアとして来日したいとの事で、神戸甲南ライオンズの谷尾会長さんと自民党の山田政務調査員が本当にご苦労下さり、実現のギリギリまでこぎつけ、神戸市の危機管理室の末若課長と谷尾会長が羽田空港で待ったが、ついに来ずで、原因も分からなかった。

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新型コロナウィルスか手続きミスか、タイで止められたとの情報以外は分からなかったが、3月25日にボロボロの紙箱が海外から私の事務所に届いた。

いかにも気味悪く感じられて恐る恐る確認すると、バングラディシュとあった。開けてみると、3つの小さな箱が入っていて、それぞれにMr.TANIO、Mr.YAMADA、Mr.YASUIとあり、手紙も添えられていた。

すぐ山田政務調査員に届けて手紙を翻訳してもらうと、「事情があって、行けなかった。お詫びに、心ばかりの品を送ります」とあった。品物は小さな帆船の模型で、よく東南アジアで見る物だ。段ボール箱に入っており、かなり破損していたが、足立ボランティアが修理して、彼らの気持ちに手を添えて下さった。

山田政務調査員と、「なぜ来られなかったのか手紙に原因は書いてなかったが、お詫びの手紙だったので、我々の責任ではない。彼らも、精一杯やった。きっと彼らの方が悔しいのだろう」と語り合った。

よくも私の事務所まで届いたものだと思うほどボロボロの段ボール箱と、この小さな帆船から、彼らの気持ちが伝わって来る。これは、バングラデシュと神戸にかかった、小さな心の橋なのだ。きっといつか、何かにつながる時が来ることだろう。