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2020年 03月 02日 月曜日

答弁をうかがい、良かったと思っているのは、海外からの災害ボランティア窓口の設置の件。前回のブログで… バングラデシュのライオンズからの、3人の日本への災害援助ボランティア希望者の件について書いた。未だなぜタイで停まったのか、不明である。しかし、この件にからんで、日本での国際ボランティア受け入れ窓口がしっかりしていない事から、関西広域連合で受けてはどうかと提議すると発表していたので、3月1日の定例議会で井戸敏三連合長に提議した。

阪神淡路大震災25年の式典では、連合長が「関西広域連合が果たす役割や、災害ボランティアの支援」についてお話しされた。私は、その通りだと思った。

私も昨年の台風19号災害に際し、災害ボランティアに関して、ぜひ被災者の役に立ちたいとの申し出を、遠くバングラデシュからいただいた。なんとか受け入れ先を確保出来たが、海外からのボランティア受け入れの対応はシステム化されておらず、窓口もまちまちで、つなぐのがとても大変だった。

私は、こうした経験を踏まえて、
「全国社会福祉協議会がボランティア募集情報の一元化はしているものの、海外からの支援については、どこに問い合わせたら良いかわかりにくく、また、多言語での情報が少ないと感じる。本来は国が行うべきかも知れないが、海外ボランティアの受け入れについて、まず関西広域連合が窓口となり、カウンターパート方式で、支援を決定した災害について、広域防災局において、社会福祉協議会と協力して海外からの災害ボランティア受付を行い、現地ボランティアセンターへ斡旋する取り組みを行ってはどうだろうか。被災地では海外からの申し出に目を向ける余裕もないため、関西広域連合が一括して橋渡しする意義は大きく、関西広域連合の存在感向上にもつながると思うが、どうか」
と質した。
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これに対し井戸連合長は、
「日本の災害についての海外からの救援ボランティアはほとんど無いので。窓口もはっきりしていないと思う。しかし、災害時には、全国社会福祉協議会も多忙で、対応は困難とも思われるので、福祉協議会とも相談して。どうすればいいのかを考えたい」
と答えられた。
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次いで、私の持論を展開。
「地方自治体が海外都市と友好関係を結ぶのには多くのメリットがあり、必要であるが、この件で、香港住民を関西広域連合で受け入れる試みを発足してはどうか」
と提案した。これに対して連合長は
「大変微妙な事であるので。答弁は差し控える」
と答弁された。
「ブルームバーグの昨年(2019年)10月9日の記事には、『香港中文大学による昨年(2018年)12月の調査によると、香港人の三分の一が移住をしたいと思っている』とある。いい機会なのだから、発足しては」
と、再度発言した。
阪神淡路大震災では、海外67ヵ国・地域からの支援があり、バングラディシュからも義援金やお茶等を戴いたと記録されている。あれをきっかけに、海外との間でも防災協力の協定が交わされたのだった。忘れることなく、様々なボランティアについて、その仕組みに磨きを掛けて行かねば、と思うのである。