私が神戸市会のインド議連の会長の任を仰せつかっているのは、何回かこのブログでも書いてきたと思う。思えば、この議連を立ち上げたのは、4年前の11月27日だった。その時、
- インドのどこかの都市と姉妹提携をする
- インド村の建設
- インド学校の創立
という、3つの目標を掲げた。
姉妹提携については、神戸市側はインドには乗り気でなかった。私は、インドが10年~15年先には中国を抜く経済大国になりうると繰り返し、その時、神戸市が窓口となるべく、準備するべきだと言った。
市長もご理解下さり、それならば、インドでどの市が一番有望かを、コンサルタントを入れて調査研究し、兵庫県が姉妹提携しているグジャラート州の、アーメダバード市に決定した。
それ以来、私と大井・山下両議員で、懸命にアプローチ。インドを3回訪れて調査研究、交渉を重ねた。
神戸市長から、「親善も良いが、真に役に立つ経済を中心にした提携として欲しい」との意見を貰っていたので、農業や医療、ITと教育を主として、交渉した。かくて、5年の歳月を経て、アーメダバード市も神戸市を良く調べ、両市による経済促進提携の意志確認が、インドのモディ首相と井戸知事の立ち合いのもと、神戸側の久元喜造市長と、インド側のサンジェイ・クマール・ヴァルマ駐日インド大使の間で、提携署名が成されたのだった。
その後、インド大使の神戸市議会での講演等もあったが、来年1月20日~25日には、神戸市長と神戸経済界の重鎮らと共に経済使節団を結成して、アーメダバード市を訪問する予定である。
団長には、流通トップ上組の国際部長、副団長には川崎重工取締役が就き、しめて16人。それに神戸市会議員団約12人の、総勢29人である。
神戸市を訪ねたアーメダバードの方々
中央がパテル市長
これまでのあれこれの背後には、とても議員では出来ない事が山ほどあり、秘書室と国際課は大変な苦労をされた。私と山下議員が調査団に参加する議員を募った時など、なかなかご参加下さらない。曰く、「インドは下痢をする」「インド人は嫌い」「インド食がきらい」等々、色々な理由でだった。それでも私は、議員一人一人に参加を呼び掛けていった。
インドを評価しても、インドに調査に行くのは好まないという人が多かった。私は、本当に悲しい思いをしていた。そんな時、「私で良かったら」と言って下さったのが安達和彦現議長で、本当に嬉しかった。
かくて、色々な歴史を刻みながら、議連は未来へ動くのである。