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2019年 12月 10日 火曜日

きっと彼も、そして参加を表明して下さった他の議員も、たとえインド好きではないにしても、今後の神戸市との関係と、私たちの苦労を見て、調査に参加して下さったのだろう。議長に至っては… たった1日の大切な調印式のために、3日間を犠牲にして行って下さる。中には、公的な立場にありながらインドだけはと仰る方もおられる中、神戸市のためを思う安達和彦現議長に、男心を感じたのだった。

私が神戸市会のインド議連の会長の任を仰せつかっているのは、何回かこのブログでも書いてきたと思う。思えば、この議連を立ち上げたのは、4年前の11月27日だった。その時、

  1. インドのどこかの都市と姉妹提携をする

  2. インド村の建設

  3. インド学校の創立


という、3つの目標を掲げた。

姉妹提携については、神戸市側はインドには乗り気でなかった。私は、インドが10年~15年先には中国を抜く経済大国になりうると繰り返し、その時、神戸市が窓口となるべく、準備するべきだと言った。

市長もご理解下さり、それならば、インドでどの市が一番有望かを、コンサルタントを入れて調査研究し、兵庫県が姉妹提携しているグジャラート州の、アーメダバード市に決定した。

それ以来、私と大井・山下両議員で、懸命にアプローチ。インドを3回訪れて調査研究、交渉を重ねた。

神戸市長から、「親善も良いが、真に役に立つ経済を中心にした提携として欲しい」との意見を貰っていたので、農業や医療、ITと教育を主として、交渉した。かくて、5年の歳月を経て、アーメダバード市も神戸市を良く調べ、両市による経済促進提携の意志確認が、インドのモディ首相と井戸知事の立ち合いのもと、神戸側の久元喜造市長と、インド側のサンジェイ・クマール・ヴァルマ駐日インド大使の間で、提携署名が成されたのだった。

その後、インド大使の神戸市議会での講演等もあったが、来年1月20日~25日には、神戸市長と神戸経済界の重鎮らと共に経済使節団を結成して、アーメダバード市を訪問する予定である。

団長には、流通トップ上組の国際部長、副団長には川崎重工取締役が就き、しめて16人。それに神戸市会議員団約12人の、総勢29人である。

写真 神戸市訪問のアーメダバードの方々 中央がパテル市長
神戸市を訪ねたアーメダバードの方々
中央がパテル市長
それに先駆け今回、12月9日~10日、アーメダバード市のパテル市長が、13人を伴って神戸市を訪問された。私は、すべて慎重に、そして明るく進めていきたいと願っている。

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これまでのあれこれの背後には、とても議員では出来ない事が山ほどあり、秘書室と国際課は大変な苦労をされた。私と山下議員が調査団に参加する議員を募った時など、なかなかご参加下さらない。曰く、「インドは下痢をする」「インド人は嫌い」「インド食がきらい」等々、色々な理由でだった。それでも私は、議員一人一人に参加を呼び掛けていった。

インドを評価しても、インドに調査に行くのは好まないという人が多かった。私は、本当に悲しい思いをしていた。そんな時、「私で良かったら」と言って下さったのが安達和彦現議長で、本当に嬉しかった。

かくて、色々な歴史を刻みながら、議連は未来へ動くのである。
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