Skip to main content.

2019年 09月 17日 火曜日

今まで重たい神戸市を引っ張り、泥をかぶり、働き続け、苦労をしてきた職員の方や職員幹部の方にも思いをやり… 愛される市長になって欲しい。そう願う久元喜造市長が誕生して、はや6年になる。当時、対立候補だった方も何回かお会いしたが、立派な方で、それでも久元喜造候補の応援を決めたのは、嫌味の無い正直な方だったと思ったからだった。

久元候補に決めて以後は、関ヶ原の戦いのごとく、強い方につこうとする日和見勢力の中で、真っ先に動く事で流れが変わった。わずかの差での勝ちだったが、この勝利は神戸の運命を変える大切な転機だった。

あれから、6年。私の見る限り、今、久元喜造市長は満身創痍の状況にあり、今こそ、議会が支える時期だと思っている。特に、自由民主党神戸市会議員団が頑張る時である。

久元市長は、私の知る宮崎・笹山・矢田と合わせて4人の市長の中で、最も市民の中に入り込み、市民に露出している市長だ。時には、居酒屋で会う事すらある。人気は抜群で、選挙に強くなっているが、脇をしっかりしめないと、SNS等で利用される。

市長は、長年の市政の課題であった市政を市民目線で見るように、役人根性の悪い面、無責任で傷をなめ合って上司にばかり気を配る傾向の改革に手を出した。つまり、ヤミ専従と教育界の中にある、悪い面の役人根性の改革である。子供のSOSを見逃してしまう学校や、反射的に問題を隠し、それを守ろうとする風土だ。対して市長は風土改革を目指し、委員会までつくっている。それを受けた長田教育長や後藤教育次長も又、懸命にやっている。しかし、末端の学校現場まで届いておらず、心無い投書が届く。それは、私にも届いている。

しかし今、この改革を成功させなかったら、大切なものを失う。9月13日の文教こども委員会で、岡田ゆうじ副委員長がこれについて、「私たちは、局長と次長と、ここにおられる教育委員会を支えるから、頑張って欲しい」と発言したのに、感動した。更に彼は、市民のために、高給を取っている議員が、議会がなすべき事を説いた。
写真
文教こども委員会で発言する、岡田ゆうじ副委員長 (左)
良い議員が育っている。彼は出世や役にこだわらず、自分の議員としての役目を心得た真面目な議員だと。以前から思っていた。私は、後継者を得た思いで本当に嬉しかった。彼に一言「良かったよ!」と声をかけたが、それで我々は通じ合っている。

ヤミ専と神戸新交通の問題では、上畠寛弘議員が頑張ってくれている。岡田議員は、「彼は市会議員でありながら、国の事にまで言及する」と笑い、将来はその方向かも知れないと語り合った。私は、地方議員が国会議員や首長になるべきであり、皆で育てるべきであると考えている。市議の間にはしっかり勉強して、人様のお世話をし、人情や血と汗を知るべきで、パフォーマンスや出世ばかり考えている者は、落ちていく。上畠議員はその点、立派なものだ。

今の自由民主党は良く勉強をしているし、市長を支える第一党として誇りを持っている。市長は大胆にも、三宮再整備に手を出した。これも、良い事だ。東京や大阪、名古屋とは又違った、人間尊重の神戸都市を創造しようとしている。市民は、このいい市長を長く、上手に使うべきだ。神戸空港や医療産業、六甲山開発に人口減少、災害対策など、山積する問題には、この市長をおいて他にいない。市民も、市長を信じて共に歩む大切な時であると、分かって欲しい。

秋を迎えた連休の一日、私の好きなうはら温泉、恋の湯に「人間 吉田茂」の伝記を持ち込んで、湯に浸かった。今、市長は、名君か裸の王様かの分岐点に来ている。私は名君と信じ、微力を捧げる…150万人の一人として。そして、老議員として。
写真