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2019年 08月 16日 金曜日

ペ・ジェチョルさんが歌い上げる、素晴らしい「見上げてごらん夜の星を」。そして、アリラン。聴きながら… 「彼自らの活動を、今こそ」と願ったのは、去る8月11日のこと。

足立ボランティアともどもご招待いただいた、神戸文化ホールで催された韓国民団兵庫県本部主催の第74周年光復節の大会のメインゲストの歌声だからだ。

今から4年前、私は神戸の医療産業都市の提案者の一人として、アメリカのメイヨークリニックを目標にしていたので、そこで教鞭をとっておられた一色信彦医学博士に是非面会し、メイヨークリニックが何故成功したのかうかがいたく思っていたのだが、願い叶ってお話しできた。

その際、世界のテノール歌手、ペ・ジェチョルさんの話が出た。甲状腺ガンを患い、声帯及び横隔膜の神経を切断。声帯と共に、右肺の機能を失った … つまり歌手生活が失われたのを、一色信彦博士が奇跡とも言える手術法で回復させたと、ご本人よりお聞きしたのだ。

この話は、2014年に「ザ・テノール 真実の物語」として日韓協同制作で映画化され、NHKドキュメンタリーでも放送された。

一色信彦博士は、その技術を神戸の医療産業にも伝えておきたいと、情熱を込めて私に語られた。そこで私は4年前、一色先生のお力で、ベー・チェチョルさんに神戸で歌って貰うわけには行かないだろうかとお願いし、甲南大学と駐神戸大韓民団総領事館の主催で、甲南大学のホールに多くの人々が集って、韓国の国民的英雄であり、世界の天才的テノール歌手、ベ・チェチョルさんが歌う感動の一日が、3年前の8月4日に実現したのだった。

だが、その際、一色博士は30分程度話しをと思っておられたのだが、そんな時間は与えられず、博士も私も、無念だった。今回も又、同じコメンテーターが、NHKのドキュメンタリーの一部を映し、解説しておられた。

だが、叶うならば、韓国、アジアが生んだ天才的テノール歌手、ペ・ジェチョルさんは、今こそご自分の歌で、言葉で、日韓の国民の架け橋となる時だと思うし、ペ・ジェチョルさんの素晴らしいお人柄は、人々の心を結び、何が大切なのかを思い起こさせるはずだ。故 一色博士のためにも…。

ステージ写真