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2019年 07月 30日 火曜日

駆け足だった上京は、しかしあっという間ながら、多くを学んだ出張だった。朝8時19分発の… のぞみに乗ったのは、7月23日。山下・大井両議員と共に、神戸市と印グジャラート州アーメダバード市との経済友好提携が結ばれたのに伴っての、お世話になったサンジェイ・クマール・ヴァルマ在日インド大使へのお礼と、今後の進め方についての相談。

さらに、今後の友好の進め方について、国会インド議員連盟の副会長であり幹事長の、西村やすとし内閣官房副長官とも会談を予定し、加えて、インドの要人とコネクションのある関芳弘代議士とも会談して、相談。最後に、ジェトロの野口直良理事と、前アーメダバード市担当でインドに長く駐在されていて、我々も現地で大変お世話になった北村寛之さん・小濱和彦さん・冨田晶子さんにもお会いするという、強行軍だ。

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当日はまず、12時から西村やすとし代議士と会談。西村代議士は、
「アーメダバード市はこれから成長する市で、モディ首相も最も力を入れており、モディ首相と安倍総理の関係で、インドで初めてアーメダバードとボンベイで新幹線が出来る。うまくいけば、2022年にも一部開通するかも知れない。神戸市と市議団で経済ミッションを出すのは良い案で、全面協力する。親しいインド通の官僚で、現世界銀行高官のA氏を紹介するし、駐インド平松大使にも、私からよろしく伝えておく」
と仰られた。今後、国のインド議連と神戸市の議連とがつながって行こうとすることなど、多くのことを話し合った。さすがは、と実力者の貫録を感じるが、さりとて嫌味ではなく、好感を抱いた。

次いで、12時40分から関代議士も、自分が出来る事は何でもすると仰って下さり、次のジェトロへの紹介の名刺を頂いた。

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国会の食堂で昼食をとり、14時にヴァルマ在日インド大使と会ってお礼を申し上げ、JA六甲のトウモロコシをプレゼントした。喜んで下さり、モディ首相のもとでの提携には価値があると言って下さった上で…
「アーメダバードに必要なのは、物流システムである。システムと車両が整備されていないので、食品が腐ってしまう。世界一のミルク生産地だが、バターやチーズ、スイーツの業界は困っている。トマトも豊富だが、ケチャップ業界が困っている」

「日本専用の企業団地を、インド全体で12カ所に作っており、アーメダーバード南18kmの所にある。現在日本の大手運送会社も進出を検討しているようだが、まず人的に交流してはと思うので、日本語学校が欲しい」
と、大変具体的に語られた。我々3人も、胸襟を開いて議論した。大井議員は、インドは遠いのが問題だと言う。山下議員は、宗教上の制約の問題に触れた。私は、やや具体的に提案。久元市長が親書を託して下さったので、肩身の狭い思いをせずに済んだのに、感謝。
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最後のジェトロでは、「大企業同士も大切だが、両国の中小企業間の連絡で、技術・人材の育成を目指すのが良い。インドの大学では、日本語コースができるなど、日本の研究が進みつつある」と前置きされ、大使が望まれた通り、「インドで絶対に必要なのは、温度調節がきく倉庫だ」とも教えられた。加えて…
「インド政府はアフリカに注目しており、35ヶ国の代表をインドに呼んで親交を結び、モディ首相がリードしている。それを安倍首相も評価して、共にアフリカに注目し進出を考えている。神戸市長のアフリカへの注目は正しいので、インドと共に協同でアフリカへ進出するのが安全で確実だ」
と、先々、最も大切となるであろう事をお教下さった。
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それにしても、神戸市の国際課は、いつも本当によく助けて下さる。こうして、勉強したり神戸の為にと行動できるのも国際課のお陰だと、本当に感謝している。これから、神戸で初めての経済ミッションをインドへ出す準備に早速とりかかるよう、久元市長にお願いするとしよう。