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2019年 07月 05日 金曜日

トップバッターとして一般質問に立ち、私が質した五つの課題。市長が… 真摯に向き合って答弁されたのは、令和元年に入って初めての、7月2日の本会議だ。
以下、それぞれ課題別に、その質問と市長の答弁を記す。

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1. 事前に議会に相談を
「議会との関係において、市長は議会と市は両輪の輪である。双方が長年培って来た大きな政策変更をする場合、議会の意見を聞く、激変緩和を図る、お互いに守って来たルールを堅持するのかどうか等、事前に議会に相談してほしい。最近、その基礎になる信頼関係の中で、常任委員会や特別委員会で不誠実な答弁や隠蔽答弁が散見されるが、これは市長か議長、どちらの責任なのか?」と質した。
市長は「答弁が不誠実であったり、隠蔽答弁がある場合は、遺憾であり正さなければならない」と具体的な局名まで挙げたので、市長も認識しているふしがあるらしく、「明らかに市長の責任である」と認められた。
2. 市政改革関連
市長の政策の方向性についての質問では、「70年続いた助役から市長への内部登用が、職員の目が仲間と上司に向いており、市民目線が激減した。組合組織の肥大化が起こり、市長選挙に組み込まれ、政策決定にまで影響を与えている。この件で、市長は『改革を進める』としている。我が会派は大いに支援しているが、しかし、その改革を分かっていても、改革に加わらない職員をどうするのか。これは議員にもいるが、今、この改革を失敗してはならない。その覚悟を聞きたい」と質した。
市長は、「しっかりと改革を進めて行く」と答弁された。
3. 神戸空港関連
神戸空港の三位一体空港へとするための準備として、「税関を含めたCIQ(税関 Customs・出入国管理 Immigration・検疫所 Quarantineの略)についてどう進めるのか」と質した。
市長は、「近隣都市や、関西全体の話し合いの中で進めて行きたい」と答弁された。
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4. 関西広域連合関連
関西広域連合議会で、「大阪都構想が実現した時、政令市である大阪市と堺市が埋没するなら、神戸市と京都市だけが残る。更に当初の目的からかなり遊離して行く事になるが、神戸市は退会を含めてどう対応するのか?」と問うた。
これ対して市長は、「まだ、その時期に来ていない。又、新たな目標を立て、しっかりとやって行きたい」と答弁された。
5. 六甲アイランド関連
六甲アイランドの将来について、「六甲アイランドが出来て30年ということで、『六甲アイランドまちの将来像』検討委員会において、30年目の検証が実施された。アンケートを取ると、『住み心地』調査で70%の満足が出たが、一方で、『もっと賑わいが欲しい』『買い物する所が少ない』などの意見も出たが、これらについて」として、市長の感想を伺った。
市長は「今後とも、六甲アイランドの人々と相談して進めて行く」と意欲を示された。

圧倒的多数で二期目当選を果たされて、1年9ヶ月。総じて、前向きに鋭意進んで行くであろう、市長の意気込みが感じられた一般質問だった。だが、行政の足許を見ると、今時、まだそんな…と思わせられる時がある。著書に「ネット時代の地方自治」と題した一冊もある市長。ご多忙だろうが、諸々、上手に進めていただきたいと、そう期待している。
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