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2019年 06月 28日 金曜日

重責を負う市長から「実質的な交流を」と言われているので、税金の無駄遣いにならないように… 実績を上げねばならない。ズッシリとその重大さを感じたのは、アーメダバード市との友好提携が成就した、6月27日。

インドのモディ首相が、兵庫県の井戸敏三知事を訪問する為に兵庫県公館にやってくるというので、日印友好神戸市会議員連盟会長の私、安井と副会長の大井議員、事務局長の山下議員が招待された。

嬉しい事に、当日は、私が長年苦労して来た、インドはグジャラート州の首都、アーメダバード市と神戸市の友好提携の意思確認が、モディ首相と井戸知事立ち合いのもと、神戸市の久元喜造市長とサンジェイ・クマール・ヴァルマ在日インド特命全権大使によって行われるとの知らせが、在大阪・インド領事館と神戸市国際課から入った。

私は、真っ先にシャム総領事がこの機会をお作りくださったのだと思い致し、感謝した。

私が日印友好神戸市会議員連盟会長になってから、6年。その間、2回もアーメダバードを訪れた。知事とも岡口副市長とも同道し、仮締結までしたのだが、その後動きがなかったのだ。

インドのビジネスミッション団が来られたり、政治レベルの高い大臣クラスも来られりもしたが、そうした訪問が何回かあっても、一向に進まなかった。

岡口副市長がサインした仮友好提携の相手、アーメダバード市長が交代したり、モディ首相の選挙もありで、進まなかったらしい。しかし、それにしても仕事が遅い…遅すぎる。最近、ビジネスの世界では日本は何かにつけて遅過ぎると言われているようだが、これは、逆だ。

私は、お越し下さるインド政府高官やインド大使、総領事に厳しく申し上げてきた。何人かの日本側の面々には、そこまで言わなくてもと思われていたのも承知していたし、私も、インドもイタリアもそんなものだと思ってはいた。だが、私には許せなかった。だから、今回この機会にとの強引ともいえる運びには、正直驚いていた。

かくて当日、午後7時からというので兵庫県公館へ行ってみると、周りはインドの方々で取り囲まれ、モディ首相を待ちうける人々でごった返っていた。厳しい警備のため、バッグ等は持てない。公館内に入ると、招待された日本全国のインドの有力者やその家族で、熱気ムンムン。それから待つ事1時間。その間、会う人々が「安井さんおめでとう」と言って下さった。きっと、私の行動を見守って下さった方々だと思う。

やがて、我々の待つ3階のエレベーターからモディ首相が現れると、大きな拍手とともに「モディ! モディ!」の歓声が上がった。大きく3グループに分かれて記念撮影をした後、別室で知事と市長、県市両議長に私たち3人の待つ部屋に来られた。さすがは16億人のトップに立つ人物らしく、オーラもあり、優しさと人柄の良さが感じられた。市長と大使が調印証書を持って、記念撮影。安達議長が私に「本来なら先生にこの席に座ってもらわねば」と、心配り下さったが、とんでもないと辞し、お礼申し上げた。

思えば、ここまで来るのに多くの方々から助けを頂戴した。本当に、多くの方々だ。だが何より、井戸兵庫県知事と神戸市国際課の皆様。そして、総領事 … 後で聞いたのだが、ヴァルマ大使も強く動いて下さったらしい。そう思えば、総領事だけではこれだけの判断は難しかっただろう。これは、後で調べてみようと思う。

ところで、今回の件で学んだ事が二つ、ある。その一つは、強い主張。もう一つは……これは、内緒にしておこう。
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