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2019年 06月 18日 火曜日

自治体「神戸市」として決断して欲しいと願っているのは… ユニバーサルデザイン(UD)タクシーへの補助金政策。これは、車椅子対応など福祉・介護輸送や、高齢者等の社会的弱者にも対応する、素晴らしいタクシー用車だ。7年前にUDタクシー認定制度を創設した国土交通省も導入を促進しており、定めたUDタクシー導入目標を2020年度までに2万8千台であったものを4万4千台に変更した程である。

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車椅子スロープを備えるUDタクシー
これには、社会的弱者関連に加え、インバウンド対策も考えられているようだ。東京などは今や23.2%の導入率になっていて、2020年までに10,000台導入計画を進めている。全国でも現在6.8%になっているのに、兵庫県はわずか1.4%。まして神戸市は0%に近い。これでは福祉都市としては恥ずかしい限りであり、自民党の我が会派もこのUDタクシーに力を入れようとしている。

中央区中山手通の兵庫県タクシー協会に、新人の平野達司議員とそんなUDタクシーの勉強に行ったのは、6月14日午後3時半。UDタクシーは、LPGハイブリッドシステム搭載で環境にやさしい先進安全自動車(Advanced Safety Vehicle = ASV)であり、未来のタクシーまでの転換期の車とも言える。しかも、そもそも現在タクシー仕様で製造販売されているのは、そんなUDを採り入れたトヨタのジャパンタクシーと日産のNV200だけなのだ。

兵庫県タクシー協会の吉川紀興会長が会う度に、安井と安達団長にその事を何回も何回も訴えられ、自民党として研究する事になったのだが、ようやくその重大さが理解できた。扇タクシーの成川社長も強く訴えられていたので、7月2日に代表質問の重要案件として、平野達司議員より市長に直接訴える事になった。

国は約300万円のUDタクシー一台について、60万円の補助金を出している。だがさらに、東京都は60万、大阪市が30万など、他の政令市は、その国の補助金に加え、自治体の福祉対策として約30万円ほどの補助金を出して、導入を進めているのである。兵庫県でも近隣の市、例えば明石市で30万など、積極的にやっている。兵庫県の母都市である神戸市は、当然、補助金を出して福祉政策を進めるべきであると、自民党会派として主張する。

兵庫県タクシー協会も自ら努力され、このUDタクシーに備えるべくドライバーの研修会を重ねておられる。すでに300人以上の人たちが研修を終えているという。国も業界も、とっくに準備は整っているのである。

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