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2019年 03月 27日 水曜日

笹部新太郎博士は、パッと咲いてパッと散るソメイヨシノより、静かに咲いて静かに散る野桜を愛された。この会も… そうあって欲しいと、そう願っているのは、東灘区岡本南公園にまつわる「観桜会」。

桜男と呼ばれた笹部新太郎博士の屋敷の跡地を公園にして、彼の残した貴重なササベ桜が植えられており、全国でも有名な公園となっている東灘区岡本南公園で、毎年、ササベザクラ祭が行われる。今年は、4月6日土曜日の、13:00~15:00に予定されている。

私が地域の人々と宮崎市長に直訴して造った公園で、私の原点とも言えるその貴重な公園の観桜会の会長をお勤めいただいている、地元の甲南大学の長坂悦敬学長を訪ねて報告申し上げる恒例の会合が3月19日13時30分からあり、関係者が学長室に集まった。

私とは30年来の長い付き合いで、御夫婦でずっとこの会の運営をして下さっている田村さん御夫婦も出席されていた。御主人は物静かで、早稲田を出て関西電力株式会社でダムを造り続けられた経歴をお持ちだし、奥様は長く民生委員や奉仕活動を続けられているという、素敵なお二人だ。

ご家族のほとんどが甲南大学出身で、この公園の清掃や管理をして下さっているのは、格好良い野谷さん。地元の、大切な方である。

藤岡さんは、甲南出身者ならほとんどの人々が知る甲南ボーイで、色々な行事…特に、甲南関係の行事にはご出席下さり、写真で記録を残して下さる欠かせない人物だ。

さらに、今回も協賛して下さっている美しい街岡本協議会から、(はざま)様。長く裏方でこの運動を支えて下さるありがたい祐真様もご出席された。

和やかに30分程談笑したが、いつもササベザクラの振興策から脱線して、甲南大学と地域のあり方の話しになってしまう。原因は私かもしれないと、反省。それだけ、学長と会う機会が少ないのだが、一度、甲南出身の議員との懇談会の機会も必要かと思う。

このように、観桜会「ササベザクラ祭」は、良い方や善意の方々によって、ささやかに、でも温かく準備されている。

静かに咲いて静かに散る野桜のようであって欲しいという意味では、もっと地域との密着が必要なのかも知れない。個人的な関係に加えて組織的でもあれば、笹部博士の平和への心が人々により伝わっていくのではないか … 笹部桜公園の語り部として、そう感じた会合だった。

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