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2018年 10月 29日 月曜日

アーメダバードとの提携がただの提携締結だけにとどまらず、必ず実績が上がるように議連として頑張ろうと、大井議員と固い握手をして終えたのは… B.シャム在大阪・神戸インド総領事が神戸市を視察された、24日のこと。

先日神戸市に就任挨拶に来られた、日本に来てわずか3ヵ月のB.シャム総領事に、神戸市についてのご理解とアーメダバード市の関係にかんがみ、一日神戸視察をご提案申し上げたところ、ご家族も一緒で神戸を学びたいと仰るので、ご案内申し上げたのだ。

行き先は、神戸港と、神戸の農業。そして、カワサキワールドだ。

神戸港は、友好関係提携の成立に向けて、神戸の力を知っておいていただきたいという思いから。
農業は、神戸市長が「親善もいいが、何かはっきりした目的を持った提携にして欲しい」という所感をお持ちで同感なので、目的を農業と医療、水道等の技術及び防災に絞っている、そのため。
カワサキワールドは、アメダバードと首都のデリーを結ぶ、インド初の新幹線の工事が始まっているので、展示されている新幹線車両を見て欲しかった。
モディ首相と安倍総理も川崎重工を見学されたのでお願いしたが、タイミングが合わず、カワサキワールドにも新幹線が展示されているということで、そちらに。

この視察同行で、私は、総領事と朝9時から午後4時半まで、ずっと話し合えた。植松賢治国際部長も、本当によくやって下さった。もともと誠実で温厚な方で、議員間で評価が高いだけに、外交の実績が上がった。

港を案内して下さった横山課長も、見事な英語力で神戸の力を見せて下さった。

シャム総領事が最も興味を持たれたのは、農業。西区のJA兵庫六甲では、本部/西営農センターゆめファームの説明で、先ずJAというシステムの存在そのものに驚かれた。

次いで、いちごの品質の選定や、種からの育苗について、熱心に勉強されていた。それもそのはず、彼は農学博士であり、その方面で活躍されていた方なのだ。

JA兵庫六甲で、吉田組合長が直接対応して下さったのも、本当にうれしかった。JA兵庫六甲が開発に頑張った、大柿を試食。総領事は「インドに柿はないけれど、本当においしい」と、感動しておられた。

JA兵庫六甲との会談では、「今日見せて頂いた技術はインドにはないので、勉強になった」と仰った。「神戸の農業は、世界的に見てもかなりの高位にあるが、人材が不足しているのでアーメダバードから学習に来て欲しい。現実に、カンボジアやベトナムから来られている」と私が言うと、頷かれた。

昼食は、西区神出町にある地元野菜の料理を出す山小屋風一軒家、ビュッフェ・レストランの「かんでかんで」で頂いたが、JA六甲の児玉課長と三浦課長が気遣って、ベジタリアン用の弁当を作って下さったのは、大助かりだった。

今回は、大井議員・日印友好神戸市会議員連盟副会長が、持ち前の明るさで全体を見守り、気配りを欠かさなかった。ブログが続けてインドの話題になったのは、お許し頂きたい。JA六甲の両課長に大変お世話になって、JAが総領事の脳裏にもきっちり記憶されたようだった。

「インドに柿はないけれど」… 神戸との提携で、美味しい柿のように熟した関係が構築されるよう、さらに努めたいと思う。
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