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2018年 10月 26日 金曜日

あれは、安井・山下コンビの初仕事が見えて来た一時だった。インド、グジャラート州産業開発公社の… タラ副総裁兼社長が、神戸市と日印友好神戸市会議員連盟を表敬訪問された。

面談は、10月22日月曜日の午後2時から2時半にかけて。市側として岡口副市長と山村市長室長に、植松国際部長。議会からは、安井・大井・山下の三議員。訪問団はタラ副総裁を始め、JETROからの2人を含め、8人。1号館14階の第4応接室で和やかに進んだ。

話の核は、アーメダバードの一角の広大な土地に造成された産業団地についての、企業誘致の相談だった。

そこで私は…
「今、日本の企業は脱中国をはかっているが、インドへ向かうにはいろいろな不安がある。一方、日本人は政治家を信用しないが、役所は信用する。だから、市役所を通して集めるのが鍵となる。そのためにも、アーメダバードと神戸の目的を持った友好契約の締結が重要となる」
「だが、その為に3回も、私も岡口副市長もアーメダバード市を訪ね、仮調印までしたにもかかわらず、なしのつぶてだった。インドはそんな国なのかと、残念に思っている」
と指摘した。

タラ副総裁は女性だが、すぐ電話で、インドのアーメダバード市長に連絡。私への彼女の報告によれば、大変な実力者でインド行政職の上級高官だったそうだ。私は、さすが、仕事ができる人らしいと判断した。多分だが、アーメダバード市長は不在だったのだろう。

会議を終え市役所1階のロビーへ降りると、偶然、この一行が1階のコーヒーコーナーで休んでいた。私の顔を見て、コーヒーはどうかと言うので、山下議員にも加わってもらい、二次会議となった。

「手許の報告書には、タラさんは大実力者とある。何とかしてほしい。貴方には27才と24才になる2人の子がおられるようだから、成功したらセイコーの時計をプレゼントしましょう」
と言うと、「私は、日本の陶器がいい」と答えられた。話が進んで、私の案内で三宮センター街での買い物案内になった。市役所からセンター街に行く間、彼女は、歩きながら、アーメダバードに電話を続けていた。彼女が立ち止まっても、一行は歩く。やがて、センター街の入口で私に、「うまく行きました。アーメダバード市からグジャラート州に審議が行って、あと少しなので、私が帰って押します」と言ってニヤリと笑われた。

この提携がうまくいったら、これがエピソードになるだろう。どこの国も、仕事のできる人は、同じ。話が早いのである。
写真
タラ副総裁兼社長と