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2018年 09月 28日 金曜日

日本語しか分からない多くの朝鮮の人々も含めて、日本にいる朝鮮の人々のためにも、統一を… 成功させてあげたいと思うと同時に、共に日本の発展と平和安定のために歩んで欲しいと、そう願ったのは、兵庫青商会が今回の実行委員となった「ウリ民族フォーラム2018 in 兵庫」でのこと。

三連休最後の、9月24日 月曜日に神戸文化ホールで開催された同フォーラムに、足立ボランティアともどもご招待をいただいて出席した。

会場写真
北朝鮮の青商会が主催する全国大会だが、大ホールが超満員だったのは、今年が朝鮮民主主義人民共和国創建70周年で、かつ4.24教育闘争70周年に当る上に、南北朝鮮が統一される気運の高まりが歴史上最高潮に達しているという時期でもあるからで、熱気に満ちていた。

フォーラムではまず、兵庫青商会の7つの活動記録が紹介された。

舞台での歌や踊りも立派だったが、20年後の明るい同胞社会をめざし、次の子供達に受け継いでいこうというテーマに沿って呼び掛けられていた。

映像では、先代の方々の日本における苦難の道と、栄光が描かれていた。

4.24教育闘争の聖地が兵庫・神戸で、その70周年を記念した「虹のキセキ」という映画も製作された。その紹介には、「70年間の差別と、弾圧。そして─」 とあった。詳しくは知らなかったが、1948年、GHQは朝鮮人学校閉鎖令を発令し、すべての朝鮮人生徒を日本の学校に編入せよと命じた。世に言う、阪神教育事件だ。

発令を受けた自治体が実行に移す段階で、各地で闘争が起こった。兵庫県では、4月23日に神戸市内の三校を強制閉鎖したのだが、西神ハッキョ(学校)だけは同胞達が学校に寝泊りして、抗戦。ここから、西神戸ハッキョを「4.24の故郷」と呼ぶようになったという。マッカーサー率いるGHQは神戸市に「非常事態宣言」を出し、4月28日までに1732名が逮捕されたのだった。

今、国の方針を受けて、兵庫県は補助金を半額に減らし、神戸市もそれに倣った。これに対して北朝鮮の人々は、一口運動の募金と節約で、決して負けず、学校で母国語と日本語と英語を教えると主張されている。私は、当時は、核の実験を続ける北朝鮮への警告の意味もあったが、核を放棄し統一がなされた時どうするのだろうかと、苦しんでいる。「民族の文化を子供に教え伝える事は、そんなに悪い事なのですか」と訴える彼等。母国語「も」教える事が、そんなに悪い事だろうか。

映画で、韓国の大統領文在寅と北朝鮮の金正恩委員長が白頭山に登って握手し、手を上げている映像には、大きな拍手が続いた。自力統一を果たそうとの文字に、涙する人々 … 私は、50年前、大学生の時に板門店で切断された南北鉄道を見て、「いつになったら統一できるのだろうか」と、一般紙に書いたのを思い出した。

今、その日が近いと感じられたし、朝鮮の人々も実感していると確信した。そんな会場には、多くの知人がいたが、彼等の深い思いや願いが、良く分かった。頑張って欲しい。
会場写真