7月29日未明の台風と豪雨は、凄まじかった。私も夜中の3時に目が覚めたのだが、気がかりになったのは、住吉山手にある荒木マンションの前の土砂崩れだった。
そこは、渦が森団地に向かう大動脈であり、甲南病院に向かうバス道でもあるなど、大勢の人々日々の暮らしが関連している道路だ。つまり、大切な生活道路であるとともに、甲南病院に通う生命道路なのだが、先の7月5日から7日にかけての豪雨で、山側の側面が地滑りを起こし、荒木マンションの前で道路は遮断され、通行不可になったのだ。
▲ 僅かな土留めがあるだけ
再び土砂崩れがあれば、大変。崖の上には民家もあるのに、支えている側面はわずかだから、大事となるのが目に見えている。足立ボランティアからも電話で促され、私は29日朝9時、現場に急行した。現場には、同様に心配された荒木さんと御長男が来ておられた。
だが、10時30分まで現場にいても、市関係者も工事関係者も、誰も来ない。荒木さんは温厚な方だが、「人生には色々な事が起こるなぁ」と、深くため息をつかれた。私は、この崖の所有者が、これだけの迷惑をかけておきながら姿を見せないのは、天災で済まそうとしているのか、あるいは、市の指導に従っていたのだから、市の責任だと思っておられるのかなど、市と所有者の関係やありようも調べてみたくなった。
▲現場で、荒木さんと
甲南病院に命を預けた人々や、救急車が渦が森を迂回して走る。そして、その道路は渋滞を起こしている。私は市に対し、土地の所有者への行政指導を求めていく。
▲ 土砂崩れで、道路が塞がったままの現地