Skip to main content.

2018年 07月 20日 金曜日

公的な工事に伴う騒音や振動の市条例は、甘い。入札も、良い業者を優先するように差別化してはどうだろうか。価格だけで決めていては… 良い業者が育ってこないではないか。そう、何回も訴えているのだが、困ったものだ。

と、いうのも、御影北小学校の校舎改築工事の説明会があるというので、7月18日の水曜日に同校へ行った、そこで改めて考えたからだ。

説明会は午後7時〜8時30分まで、1階の教室で行われた。地域の人が25人ほど集まられており、市役所からは、神戸市教育委員会総務部学校環境整備課と住宅都市局建築技術部建築課から、大勢が来られていた。加えて、施工者である柄谷・藤原特定建設工事共同企業体の方々もおられ、その数は地域の人たちと同じくらいかも知れなかった。

岡村耕治校長から簡単な挨拶があり、続いて教育委員会から少し経過説明があったが、改築については地域の人々の署名活動があったと告げただけだった。

当時の議会は、請願を満場一致で議決していたが、それから6年が経ち、当時の雪村教育長が電話で私に、「今年度、改築予定に入りました」とお伝え下さった。

そんな彼の心配りが、嬉しかった。きっと、私が請願代表者として取りまとめに苦労し、当局とその実行期日について話し合った苦労をご存じだったからだろう。しかし、説明会で議会の動きに触れられなかったのは、淋しかった。

建物は4階建で、4階にプールを備える。御影らしさを出すために、御影公会堂を彷彿とさせるデザインになっていると説明を受けた。確かに、良いデザインになっていると思う。工期は平成30年7月下旬〜平成31年12月25日と予定されているが、運動場の整備等があるので、もう少しかかるかもしれないと、手際良く説明された。

地域の人たちからは、前の上組の校舎の解体に伴った大きな振動と騒音があり、市役所に何回電話をしても動いてくれなかったと、大声をあげて抗議される一幕があった。何故、私に言ってくれなかったのかと残念ではあったが、怒っている人たちがいつも静かで人望ある方々だっただけに、さぞや大変だったのだろうと、同情を禁じ得なかった。

かつて、阪急御影駅北側の改造で、巨大な御影石がたくさん出てきたのを現地で破砕したため、振動と騒音が実に大きかった。その時は、私が動こうとしているうちに、怒りの声が消えた。すぐに現場監督が各戸をまわり始め、そのお宅の犬や猫の名前まで覚えるほど幾度も訪問し、時計のバッテリーを買って来て入れ直すまでして、人望を得たからだった。

それは、工事を止められるより、仕事が早く安くできる方法だった。私も、手の貸しようがなくなった。柄谷建設さんはお気の毒で、前の業者のつけを払って行かねばならないわけだが、当日も前の業者の事と言い訳せず聞いておられたから、きっと、ちゃんとやって下さるだろう。

現地は道が狭く入り組んでいる上に、学校への進入が一ヵ所で、子供たちや通行する人への配慮が大変。そんな事は工事代金に入っていないだろうから気の毒だが、評判のいい柄谷さんなら、そういったところも大丈夫だろうと思う。騒音や振動といったことも含めて、評価の高い業者だという信頼、好評価を重ねられるよう、願っている。
写真