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2018年 05月 04日 金曜日

市長の頭の中に、北畑が織り込まれた ── それが、嬉しい。さらに良い市長になりつつあると… 確信できたのは、久元喜造市長の北畑モニュメント見学の時だ。

昨年10月22日、台風21号の強風で、東灘区北畑の800年の欅が根元から倒れた。北畑と神戸の海を見守った800年の欅を思い、地区が声を上げ、区役所とみなと総局、東部建設事務所、教育委員会が協力して、立派なモニュメントを作った。次の800年に向けて、植樹もした。

私は、市長室の秘書課を通じ、その経緯を市長に報告していた。この件は、民主主義の見本のような気がしたからだ。市長も気にかけておられたようで、北畑のモニュメントを見学される事になった。地元の方々が私にもお声掛け下さって、5月1日の見学会への参加が許された。

市長はニコニコしながら、しかししっかりと、副田耕司さんと宗田匡弘さんの説明に耳を傾けておられた。特に、副田さんが「区役所や東部建設にお世話になった」と仰ると、市長は嬉しそうにされていた。

「市長になってから、各局の顔が市民に向いて来ました」と私が言うと、「そうですか」と一言。私は、「行政が、良い方向に向いて来たと思っています」と付け加えた。

続いて市長は、会館の中に入って雑談。北畑地区の道が狭い事や、山津波を心配している事などを話しておられた。私も、山の保久良神社のトイレの件などを持ち出して、色々と話し合った。

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帰りしなには会館の二階に上がり、北畑の歴史の説明を受けられた。これまで、北畑会館の椅子に座ってウーロン茶を飲みながら、地域の方々と話し合われた市長は、いなかった。彼はパフォーマンスではなく、常に学び、地域の事を知っておきたいという意識と意欲があるのだ。帰りを見送る地区の人々の中に、足立ボランティアを見つけ、手を上げて合図を送られた。しっかりと、心得ておられる。

ともかく、市長の頭の中に北畑が織り込まれたのが、嬉しい。地域を知りたいとの意欲に溢れる方 ── 実に、良い市長ではないか。
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