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2018年 04月 17日 火曜日

皆さんの、その実行を伴った熱意に心を揺さぶられ、感動したのは… 魚崎での、とある集いに列席したときのこと。

魚崎地区のあんしんすこやかセンターの方や、民生委員や老人会、福祉関係者の方々で、認知症について学び理解を深めて、認知症の方々を皆で守り共有していこうという行動を起こされている。そんな立派な集まり、「うおみなハートネット」の山下代表に誘われて、同会へ勉強に行ったのだ。

参加者は50〜60名で、その90%が元気で明るいご高齢の方々だった。島田さんが明るい調子で説明された後、兵庫県公認福祉落語家、壽文寿さんの愉快な落語を楽しんだ。土地柄を捉えダンジリの話しも交えての、てなかなかの噺。午後1時〜3時30分までが、あっという間だった。

NPO法人ケアットの岡本さんもおられ、国内産の小麦や、体に優しいお菓子をプレゼントされていた。私も頂戴したが、大変美味しかった。

岡本さんは、本当に体を張って頑張られていて、生々しい彼女の話には、いつも胸が詰まる。認知症の人が万引きをする度に、ぼろかすに叱られながら身柄を引き受けられている。曜日も時間もないそうした苦労を担うのに、デイケアサービスとは別に、地域福祉カフェ「はじめのいっぽ」を立ち上げられた。「福祉は行政も大切だが、地域の企業や人々が皆で作る方が、もっと役に立つ」と訴えておられるのだが、私も同感だ。「福祉を行政まかせにすると、本物にならない」と、私も信じる。

もう一人、いつも笑顔で楽しく説明され、認知症を皆で理解しようと呼び掛けておられるのが、魚崎南部あんしんすこやかセンターの寺前愛子先生だ。

この日は、お話しの最後に少し「神戸市認知症の人にやさしいまちづくり条例」の話をされた。神戸市が、日本で最も認知症に優しいまちづくりをしようとしている。魚崎には、その中心となって欲しい。そうした意味でも、もう少し詳しく説明されたら、皆さんが安心して下さったかも知れない。

魚崎うおみなハートネットの皆さんの頑張りは、認知症の方々の大きな支えであり、今とこれからの高齢化社会に欠かせない。実に、勉強になった。

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