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2018年 04月 13日 金曜日

宮崎市長の失敗の一部を、少しは取り戻せたかと思う。だが… その遠い道のりに身が引き締まる思いだったのは、4月9日午前11時の、神戸空港運営開始記念パーティー。接待客と報道陣で超満員だったポートピアホテル「大輪田の間」での関西3空港一体運営に向けた、その記念会場だ。

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▲緊張した面持ちで挨拶に立つ山谷社長
山谷 佳之 関西エアポート株式会社・関西エアポート神戸株式会社社長のご挨拶に始まり、エマヌエル・ムノント同社副社長の「神戸空港が、12年で304万人の乗客数に至ったのは、素晴らしい。これで関西空港は5,000万人となって、世界の30位以内に入る事になる。これによって100㎞以内に京都・奈良・和歌山が入り、観光とビジネスのバランスのとれた空港となる」というスピーチが続いた。

次いで二階代議士が「関西が一つになって、東京に対峙できる。今まで苦労して下さった方々に、感謝します」と述べられた。
井戸敏三兵庫県知事は、「とうとう、この日が来た。今までいろいろあったが、経緯は忘れて未来志向で行きたい。関西空港の需要は、絶対に拡大する。ラグビーワールドカップや大阪万博・G20とオリンピックは 成田と羽田だけでは無理で、関西でも受け入れが必要である。その後も、ワールドマスターズがある」と明るい話をされた。

久元市長は「コンペティションが成功して、よかった。これから、神戸空港がより関西に貢献できるよう、アクセス等に気を配って行きます」と、地元らしい観点で語られた。最後に、関西経済連合の松本正義会長が「永年のご努力に、敬意を表します」と挨拶された。

私は、ここまで来るのに地をはって、本当にご苦労された皆と総局に、心から敬意とお礼を申し上げたかった。

ふと気付くと、みなと総局の吉井元局長が会場の隅に立っていた。私は近づいて握手を求め、「本当にありがとう」と申し上げた。氏は、「うまくいってよかった」と、ニコリとされた。彼は、喜びより責任を果たせたという安心感に浸っているようだった。彼だけではなく、裏方で頑張った全ての人々の事を忘れてはならない。

鏡開きで乾杯につかった升には、英文と日本語で「神戸空港運営開始 関西3空港一体運営に向けて 2018年4月9日」とあった。この十字架は、実に重い。
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