御影まちづくり協議会の髙嶋良平会長や、いつも藤澤さんが頼りにされている足立真澄ボランティアに私の、計4人に加えて、お店全体で祝って下さった。
皆で、99才の藤澤さんに頭を撫でてもらって、長寿にあやかろうという事になった。寿老が頭を撫でると、店中に拍手が起きた。誰もが、一世紀にわたって艱難辛苦乗り越え、安定した幸せな人と、これから迎える新しい人生のバトンタッチだと受け取った。
頭を撫でるシワだらけの手を見た時には、それぞれ、自分の人生を思い返していた。良い時間だった。
食事に入ると、藤澤さんは、よく召し上がられた。足立が好きなカキをお願いしていて、大きな身をパクパク。さらに、そば焼にネギ焼、タコとお好み焼も、少しづつ口にされた。ビールも、日本酒も飲んだ。足立はワインを、2本。高嶋さんも、焼酎をロックでグイグイ。宴は、すっかり盛り上がって終わった。
あれこれと写真を撮らせて頂いたが、高嶋さんと私は、もし藤澤さんのXデーが来たら、御影をあげて御影公会堂でお別れ会を、ささやかに持とうと思っているし、それは藤澤さんにもお話ししてある。
藤澤さんは、御影は勿論、神戸市全体にとって大きな功績を残されているし、みんなに愛されておいでだ。藤澤さんは私に、「神戸甲南ライオンズクラブが、創立53年になる。第1回の例会が御影公会堂だったので、55周年の時も御影公会堂でするべきだという私の意見を伝えて欲しい」と頼まれた。「同感です」と答えながら、この方からまだまだ、多くを学びたいと思ったのだった。