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2018年 02月 23日 金曜日

神戸市水道局が作って配布している、マグネット広告などがある。家庭での水回りのトラブルで… お困りの市民の皆さんが、相談される窓口だ。このようなサービスを始めていただいたのには、それなりの背景があった。

とある日、私の事務所にAさん(73才)が相談に来られた。便器が詰まったので、マグネット広告に書かれていた24時間サービスのお店に修理を依頼された。すると、5万円請求されて、支払った。便器の詰まり等は1,080円と書いていると抗議したが、今回は便器も古く、いろいろ傷んでいると言われ、約35分、吸い取り器のような物を入れて終わった。

領収書を見ると、事前説明と、金額を聞かされたところにAさんのサインがあり、法的には完璧なようだった。

私はかつて、このような件で業者と押し問答した経験もあり、消費者センターの力を借りて金額を半分にしてもらったりもした。時には、身の危険すら感じたこともあった。水回りだけでなく、痴呆症と見える方が900万円の着物を買わされたという一件も、あった。家族の人と共にその業者と交渉に望んだが、いきなり弁護士が出て来て、法的には完璧だった。こういう場合、決まって高齢者が痴呆症、又は一人暮らしである。

私は、これらの人々について何の力にもなれない無力感を、いつも持っていた。せめてもと思い、常任委員会の水道局の審議の中で、「水道は、市民のものだ。その水道と市民を守る水道局が頑張って、市民が適正価格で「ここだったら安心」と思える業者の推薦をして欲しい」と、発言を続けた。

シール
かくて、神戸市は立ち上がり、問題のマグネット広告と同じようなシールを使ってはっきりと「神戸市水道局」と表示して下さった。同時に、水道を支える神戸市管工事業協同組合が立ち上がって、市民のために運動して下さった。

先日の水道局の勉強会で、相談の電話が5,000件を超えたと聞いた時には、本当に嬉しかった。お礼を申し上げ、同志でもある、西区選出の山下てんせい議員に電話して喜び合った。彼もまた、私と同じく発言を続けてくれたのだ。

彼は政策のできる議員で、「言い続けるのは、良い事ですね」と答えてくれた。私も、そう思った。

しかし、何より水道局が立派だった。聞くところによると、かつて、水道局員の奥さんが被害に遭った事もあるという。今回のAさん宅を工事された業者が神戸市の指定業者ではなかったのは、言うまでもない。

チラシ
シール部分を剥がして、他業者のマグネットの上に貼れば、
安心の情報を冷蔵庫にくっつけておける。