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2009年 08月 07日 金曜日

今朝10時から委員15人で行われた神戸市都市景観審議会は

  1. 神戸らしい眺望景観の形成施策に関する市民意見に対する考え方について

  2. 神戸らしい眺望景観の形成について市長から審議会に求められた件についての答申書のとりまとめについて


といっった内容。神戸市に住み続けたくなる街の景観と、神戸市に行ってみたくなる眺望や景観で、地域合意形成を進めつつ、地域間の連携を図っていくのがよろしかろうということで、私もその通りだと思うし、どこからも反対しにくいとは思う。だが、何か議論の為の議論をしているようで、腑に落ちない。審議会で決定した事を実行したり、その実行を何らかの形で担保しないと… いけないと申し上げた。つまり、誰も反対できないような見事な答申ではあるが、その目的が本当に達成されるのだろうか、と思えてしまうのだ。

市の答弁は、緩やかな規制・誘導で実行していくとしている。かつての行政指導には法律に次ぐ力があったが、今や業者も市民も行政指導を重要とは思っていない。かつてのような行政指導への信頼が得られていないのだ。

加えて、地域の合意形成と言う美しい言葉の影で、地域ボスが幅を効かせたり、我田引水を図ったり、或いは勢力を培養する議員が出入りするなどして、公正で公平な運営が損なわれはしないか。こうした点では、行政もなかなか手を出して是正出来ないから、市民自らが自覚して、正義を通さなければならない。市民に、そこまでの自覚はあるだろうか … と、大好きな神戸の為に、あえて苦言を発してしまった。また、嫌われたか…


▲次から次へと、色んな方がおいでになる。
事務所に帰って、変わるがわる、色々な方とお会いした。ある方は、東部市場で市内の市場や魚屋さんから魚や鳥の骨を集めて処理場に運んで、飼料として再生する仕事をなさっておられる。いつもニコニコして人の悪口を一切仰らないこの方からは、教わる事が多い。次の方は自治会費の問題で相談に来られた、大変正義感の強い、気持ちのいい方だった。別な方は、先般も受けた「仕事をしたのに代金を払ってくれない」というご相談で、弁護士を通し話し合った結果うまくいったので、わざわざ「こんな時なので助かりました」と、お礼に来て下さった。良かった、良かった…


▲前に座っているのがご本人とも知らず…
次においで下さったのは、ケンジ中尾と仰る、大変興味深い著名なダンスの振付師。氏は、1981年に渡米してニューヨークで苦節6年。活躍が認められ、今や世界中で公演されている「American Dance Machine」のカンパニーメンバー。ニューヨークでボールルームダンス・ラテンダンスの講師も務められた。現在は帰国して「宝塚歌劇団」など多方面でご活躍だ。


▲ケンジ中尾氏と
そんなケンジ中尾氏が、関西を、そしてここ神戸を愛して、神戸のダンスのグレードアップの為にボランティアとしてでも、力を貸して下さるとのお話に、私は喜んだ。神戸を神戸らしい音楽と芸術の街にと思っていたので、早速二人で夢を語り合った。

私はオッチョコチョイなので、私の前に座っているのがそのケンジ中尾さんご本人とは気付かず「ところで、生活は大丈夫ですか?」と聞いてしまった。ケンジ中尾氏はポカンとして上を向き、私の失礼な言葉に怒りもされなかった。それほどの人でも、いや、だからこそ、本当に謙虚なのだ。イスの座り方も膝を揃えて、姿勢が良い。やはり道を究めていく人はすごい。今日はやられっぱなし。私はまだまだと反省した。